研究課題/領域番号 |
23K16115
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
齊藤 泉 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10836456)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 放射線性顎骨壊死 / 筋線維芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
頭頸部癌の放射線治療における最も深刻な合併症のひとつである放射線性顎骨骨髄炎は、難治性で有効な治療法がない。近年では、筋線維芽細胞が関わる過剰な線維化が要因のひとつとして、重要視されている。一方、筋線維芽細胞による線維化とミトコンドリアとは密接な関係があるが、放射線性顎骨骨髄炎の線維化における筋線維芽細胞とミトコンドリアの関連性については知見がない。本研究の目的は,放射線性顎骨骨髄炎における筋線維芽細胞とミトコンドリア機能との関連性を調査し、放射線性顎骨骨髄炎の治療や放射線照射後の瘢痕予防につながる新規治療法を開発することである。
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研究実績の概要 |
頭頸部癌の放射線治療における最も深刻な合併症のひとつである放射線性顎骨骨髄炎(Osteoradironecrosis of the jaw: ORN)は、患者に多大な苦痛を与え、難治性で有効な治療法がない。ORNは、放射線照射による虚血などが原因とされてきたが、近年では、これに加え、筋線維芽細胞が関わる過剰な線維化が要因のひとつとして、重要視されている。しかし、ORNの線維化における筋線維芽細胞とミトコンドリアの関連性については知見がない。本研究は、筋線維芽細胞の抗アポトーシスやミトコンドリアに着目して調査し、ORNの治療法や放射線照射後瘢痕の予防法を開発することを目的としている。本研究では、①放射線照射後やORNにおける筋線維芽細胞の抗アポトーシスとミトコンドリア機能と、②ミトコンドリア機能改善によるORNや放射線照射後の瘢痕に対する効果を動物モデルで確認していく。in vivoの実験において、下記を施行し、動物モデルの再現性を確立しているところである。6週齢のSD-ratの大腿骨および下顎骨に放射線照射15Gyもしくは30Gyを1回外照射し、1週後、6週後、12週後に評価を行う。照射前、照射後1週後、6週後、8週後に採取した軟組織において、ミトコンドリア量、ミトコンドリア機能制御に関わる因子、活性酸素、アポトーシス関連因子、低酸素誘導因子の検討を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「研究者のその他の業務の多忙、親族の介護、身内の不幸、子の養育(産前産後休暇または育児休業の取得によるものも含む)、怪我や病気によるもの」に当てはまる事情により、研究の進捗状況が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
現在検討中の、vivoの研究を遂行し、vitroの研究もすすめていく予定である。
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