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シェーグレン症候群におけるFam20Cおよびオステオポンチンの役割の解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23K16119
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

浪花 耕平  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (40967866)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワードシェーグレン症候群 / Fam20C / オステオポンチン
研究開始時の研究の概要

シェーグレン症候群(SS)は、唾液腺や涙腺の破壊により口腔乾燥や眼球乾燥を引き起こす自己免疫疾患で、その原因はまだ分かっていないことが多くある。近年、オステオポンチン(OPN)という蛋白質がSSの発症に関与している可能性が明らかとなった。OPNの機能には、Family with sequence similarity 20C(Fam20C)という酵素が関わっており、申請者は、Fam20CがOPNを介してSSの発症に関与していると考えた。本研究ではSS唾液腺でのFam20CとOPNの働きを解明し、SSの新たな治療法としてFam20CやOPNが有用かどうか検討する。

研究実績の概要

本研究の大前提となるシェーグレン症候群の唾液腺組織でのFam20Cおよびオステオポンチンの発現と局在について、ヒトシェーグレン症候群症例の口唇腺生検組織切片および粘液嚢胞症例の摘出検体組織切片で、Fam20Cおよびオステオポンチンの免疫組織化学的染色を行い、確認を試みた。しかし条件設定に難渋しており、確固たる染色性を確認するに至っていない。一方で、シェーグレン患者からの唾液サンプルの回収は進んでおり、今後コントロール群の唾液サンプルとともに蛋白質の抽出および網羅的解析を行う予定である。上記に加え、正常ヒト唾液腺腺房細胞株(NS-SV-AC cell)、導管細胞株(NS-SV-DC cell)を用いて以下の解析を行う予定である。
①RT-qPCR、Western blottingによるFam20CとOPNのmRNA、蛋白質の発現解析。
②Fam20Cノックダウン細胞を用いたRT-qPCR、ELISA、Phos-tag SDS-PAGEによるOPNの発現量およびリン酸化状態の解析:各細胞株に種々のサイトカインを添加する。各細胞株を培養後、mRNAおよび蛋白質を回収し、OPNの発現量とそのリン酸化状態の変化を解析する。
③免疫細胞(THP-1 cell、Jurkat cell)の遊走能の解析:導管細胞株(NS-SV-DC cell)にIFN-γを添加すると免疫細胞の走化性が上昇することはすでに報告されている。NS-SV-DC cell にsiRNAを用いてFam20CをノックダウンさせたのちIFN-γを添加し、をmigration assayにて解析する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究の大前提となるシェーグレン症候群患者の唾液腺組織におけるFam20Cおよびオステオポンチンの発現を免疫組織化学的染色にて解析を試みたが、予備実験の段階でヒト組織での染色性の確認に難渋しており、その発現を蛋白質として確認できていないため。

今後の研究の推進方策

複数社の1次抗体を用いて免疫組織化学的染色を行う。場合によっては外部委託を利用する。またシェーグレン患者および健常者からの唾液サンプルを回収し、蛋白質の抽出および網羅的解析を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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