研究課題
若手研究
BP製剤の投与中に抜歯などの外科処置を契機に発症する顎骨壊死は、現在でも統一された有効な治療法がないため治療に難渋することが多い。これまで、BP製剤により誘導される破骨細胞におけるアポトーシスがその病態に関与することが示されているが、歯周病などの慢性炎症を原因として自然発症する場合もあること、慢性炎症性疾患である糖尿病なども顎骨壊死のリスク因子となるから炎症の関与も示唆されている。本研究ではNLRP3インフラマソームとパイロトーシスを中心に顎骨壊死の発症機序の解明およびその病態における役割を明らかにすることを目的に研究を行い、新たな治療戦略の確立を目指す。