研究課題/領域番号 |
23K16138
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
仲川 雅人 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (90850008)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ARONJ / 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死 / 細胞老化 / ストレス誘導性早期老化細胞 / 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ) / 細胞老化随伴分泌現象(SASP) / 老化細胞除去薬(Senolytics) |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化が進むにつれ骨粗鬆症やがんの骨転移の予防に用いられる骨吸収抑制薬の投与患者数が増加し、副作用として知られる骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)患者数も増加を続けている。しかし、ARONJが発症するメカニズムについてはまだ十分に明らかになっていない。生体内でストレスを受けると細胞老化が誘導され、慢性炎症を伴う疾患に関与することが知られている。本研究では、ARONJにおける細胞老化機構を解明することで顎骨壊死の未知なる発症メカニズムに迫る。さらに、老化細胞の制御により新たな予防・治療法の開発につなげることを目的としている。
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研究実績の概要 |
骨吸収抑制薬の投与患者数が増えるにつれ、ARONJ発症患者数も増加傾向にある。顎骨壊死が発症する病因論については見解が確立しておらず、予防や治療における明確なコンセンサスがない。一方、炎症・感染などのストレスにより誘導される老化細胞は炎症性タンパクの分泌を介し慢性炎症性疾患を引き起こすことが次々と報告され、Senolytics(老化細胞除去薬)による新たな治療法の応用が期待されている。しかし、ARONJの発症および増悪における老化細胞の関係については、ほとんど報告がない。本研究では、ARONJの発症および増悪とストレス誘導性老化細胞の関係解明を通じて、ARONJの発症・増悪の未知なるメカニズムを解明することを目的とする。 本年度は、ARONJモデルラットの作成について予備的な検討を進めた。次年度以降は、ARONJモデルラットにおける老化細胞の出現に関する解析を進める。さらに関連する分子機構の解析や、老化細胞の除去によるARONJの予防・治療法の開発に取り組む。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ARONJモデルラットの作成について予備的な検討に時間を要した。今後、細胞老化に関する解析に着手する。
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今後の研究の推進方策 |
予備的な検討を進めた結果、研究計画の大幅な変更を必要としないため、申請時の計画に則って実験を進める予定である。
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