研究課題
若手研究
口腔癌の発症、進展に肥満がどのように関与しているか、その詳細は未だ不明である。研究代表者は、肥満の影響を最も受ける口腔癌のタイプを、口腔癌患者のBody Mass Index (以下 BMI)を元に調査している。群馬大学病院歯科口腔外科を受診した口腔癌患者のうち、男性の口腔扁平上皮癌(OSCC)患者においてBMI が29(kg/m2)を超える患者では、29未満の患者と比較して低中分化型の割合が有意に高くなっていた(18% → 75%)。本研究では、内臓脂肪からの酸化ストレスに対して、組織学的分化度により口腔癌の応答性に相違があると仮説をたて、口腔癌と内臓脂肪型肥満の間に生じている組織学的分化度依存的なネットワークの解明を目指す。