研究課題
若手研究
神経障害性疼痛は難治度の高い病態のひとつで、直接的な神経損傷の時だけでなく炎症が関わっていることが報告されています。本研究代表者は、過分極活性化環状ヌクレオチド依存性(HCN)チャネル阻害薬が、炎症を伴った神経障害性疼痛に有効で、神経に直接作用するだけでなく抗炎症作用を有していることを先の基礎研究ですでに証明しました。しかし、4つあるHCNチャネルのうち、それぞれがどのように働いているかは、まだ解明できていません。そこで本研究では、HCNチャネルの特定の遺伝子の発現を減少させた培養細胞を使って、HCNチャネルがどのように痛みの制御に関与しているかを調べます。