研究課題
若手研究
多発性骨髄腫(MM)は全身に骨破壊病変を形成し骨髄内で進展する悪性腫瘍であるが、薬剤耐性を獲得し再発すると、骨に依存せず遠隔組織で増殖する予後不良の髄外MM病変(EMD)を形成する。これまでEMD形成の分子メカニズムの全容は解明されておらず、有効な治療法も確立されていない。申請者は、不動はEMDの形成を誘導することを報告したが、今回新たに不動によってMM骨髄で豊富にdipeptidyl peptidase 4 (DPP4)が産生されることを見出した。本研究では、EMD形成においてDPP4が果たす役割と、DPP4阻害による治療効果を明らかとし、EMDに対する有効な治療法を開発する基盤研究を行う。