研究課題/領域番号 |
23K16164
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
浜田 芽衣 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (80834514)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / 口腔腫瘍学 / 免疫療法 / デジタルイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
近年、再発/遠隔転移を有する頭頸部癌に対し免疫チェックポイント阻害薬 (ICI: Immune checkpoint inhibitors) が適応となった。症例の選択には免疫染色によるPD-L1 発現が根拠の一つとなっているものの効果は限定的である。本研究ではデジタルイメージング機器を用いて、ICIに影響を及ぼし得る腫瘍微小環境構成因子を含めた統合的な解析を行い、適応の最適化を目指す。
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研究実績の概要 |
頭頸部癌では度重なる治療にも関わらず、局所制御不能や遠隔転移へと進行し予後不良となる症例が存在する。近年注目をあびている腫瘍免疫学的見地からの解析は充分ではなく、病態の本質を見極めるためには腫瘍および宿主要因をあわせた包括的解析が必要である。 当該年度では症例を抽出し、マルチプレックス蛍光免疫染色を施行した。画像化はMantra 2 Quantitative Pathology Workstationで行い、Inform softwareの教師付き機械学習アルゴリズムを用いて算出、解析を行なった。その結果、浸潤する免疫細胞の種類や局在が予後と相関する可能性が示唆された。成果の一部は日本病理学会学術総会にて発表した(浜田芽衣 他、2024年3月)。その他、耳下腺に発生したCASTLE(carcinoma showing thymus-like element)についても症例報告を行い、CASTLEのPD-L1発現について検討を加えた(Pathol Int, 2024)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初使用を予定していた抗体が製造中止となり新たに抗体の選定・染色条件を検討したためやや遅れていたが、その後染色条件・解析手法を確立したため全体としては問題なく進行していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
確立した染色・解析方法を元に、さらに検討を進める。
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