研究課題/領域番号 |
23K16168
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
松井 庄平 昭和大学, 歯学部, 助教 (10643702)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 認知症 / 歯周炎 / ディスバイオーシス / 口腔内細菌叢 / 精神疾患 / 免疫応答 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、口腔内の細菌叢の異常(歯周炎等)が腸管ディスバイオーシス(腸内細菌叢の乱れ)の誘因となり、さまざまな精神疾患をはじめとした全身疾患をひき起こしているのではないか、というメカニズムを解明することを目標としている。それを通じ、口腔内環境を良好に保つことが、精神疾患や全身疾患の予防や治療の足がかりとなる基盤となることを目指している。
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研究実績の概要 |
腸内の細菌叢と精神疾患が関係している報告が増えてきている。近年、口腔由来の細菌が腸管に到達し、腸内環境を撹乱することで腸管のディスバイオーシスを誘導し、宿主の免疫異常をひき起こすことで、炎症性腸疾患やアレルギー疾患などの全身性免疫疾患を誘導するとの観測が高まりつつある。一方、精神疾患の中でもアルツハイマー型認知症は加齢に伴い急速に症状が悪化することが多いが、その詳細は不明である。また最近、口腔のディスバイオーシスが原因とされる歯周病がアルツハイマー型認知症の症状の悪化を招くとの報告がされた。本研究では、これらの点を踏まえ、口腔のディスバイオーシスによる腸管の細菌叢、全身免疫応答、アミロイドベータ等の精神疾患にかかわる血中タンパクの変化を検証することを目的とする。さらに、健全な口腔内細菌叢維持が精神疾患予防につながる基盤作りとなることを目指す。我々は口腔細菌叢の異常が腸管ディスバイオーシスの誘因となり、さまざまな精神疾患をはじめとした全身疾患をひき起こすメカニズムの解明を目標としているが、その詳細は不明な点が多い。そこで本研究ではこれらの問いを解明するために以下の点を明らかにする予定である。 ● 正常マウスと認知症モデルマウスの全身の細菌叢(口腔、膵臓、心臓、腸管等)に違いが存在するのか。 ● 両群マウスで免疫応答、炎症性サイトカイン等に違いがあるのか、またそれがどのように症状と相関するのか。 ● 認知症患者において、口腔内環境が全身にどのような影響を及ぼすのか。 昨年度は、実験に使用する認知症モデルマウス(C57BL/6-App<tm1(NL)Tcs>、C57BL/6-App<tm3(NL-G-F)Tcs>)を決定した。理化学研究所とマウスの譲受に関する手続きを完了し、飼育をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
認知症モデルマウスの飼育、繁殖は困難であるが、想定内の計画で進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後、正常マウスと認知症モデルマウスの全身の細菌叢を解析し、口腔細菌叢の異常が腸管ディスバイオーシスの誘因となり、さまざまな精神疾患をはじめとした全身疾患をひき起こすメカニズムを解明することを目的として今後も研究を進めていく。口腔内細菌叢の構成変化と精神疾患発症の関連ついて明らかにする。
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