研究課題
若手研究
睡眠ホルモン、メラトニンは脳の松果体から分泌され、免疫系にも作用し、炎症抑制、抗酸化作用、抗ストレス作用なども有する。メラトニンは唾液腺や免疫器官からも豊富に分泌され、口腔エコシステムにおいて何らかの生理的機能を有すると考えられるが充分解明されていない。メラトニンは、腸内細菌叢の構成異常(ディスバイオーシス)を是正する機能があることや、酸化ストレスの原因である活性酸素を抑制することが示唆されており、口腔でも同様の機能を有する可能性がある。本研究では、唾液中のメラトニンによる口腔細菌叢との関連を検討することで、最終的には脳-口腔連関の包括的理解を目指す。