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細胞外圧環境を融合した新規リプログラミング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K16178
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

杉本 明日菜  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80823830)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード細胞外圧 / ダイレクトリプログラミング / 線維芽細胞 / 間葉系幹細胞 / 圧受容体 / 繊維芽細胞 / PIEZO1
研究開始時の研究の概要

近年,線維芽細胞にリプログラミング因子を導入することで,多能性幹細胞を経ずに,目的の細胞に直接分化誘導する技術である「ダイレクトリプログラミング」技術が開発され,基礎研究,創薬,さらには再生医療において,新たな潮流として注目されている。申請者はこれまで細胞外圧をコントロールすることにより,特定への細胞分化を促進したり抑制したりするメカニズムについて解明をすすめてきた。そこで,これまでに研究してきた細胞外圧負荷による細胞の分化誘導技術とダイレクトリプログラミングの技術を融合させることで,新たな分化誘導法の開発を目指す。

研究実績の概要

近年,線維芽細胞にリプログラミング因子を導入することで,多能性幹細胞を経ずに,目的の細胞に直接分化誘導する技術である「ダイレクトリプログラミング」技術が開発され,基礎研究,創薬,さらには再生医療において,新たな潮流として注目されている。本研究は,細胞外圧負荷による細胞の分化誘導技術とダイレクトリプログラミングの技術を融合させることで,新たな分化誘導法の開発を目指すものである。
これまで,骨の形成,維持に重要な細胞外圧環境に注目し,先行する研究において,細胞外圧負荷により間葉系幹細胞の骨芽細胞系細胞への分化を促進する分子メカニズムの解明を行ってきた。このメカニズムには,細胞の圧受容体との関連が深く,とくにPIEZO1について解析を進めてきた。
本研究期間においては,細胞外圧環境がダイレクトリプログラミングに果たす役割について解明を進めている。研究の方針としては,任意の圧力を負荷できる独自の加圧培養装置を用いて,細胞外圧が線維芽細胞から骨芽細胞系細胞へのダイレクトリプログラミングに与える影響について検討し,その分子メカニズムについてin vitroでの解析を進め,その後,動物実験での検討を計画している。現在までに,細胞外圧によって間葉系幹細胞が骨芽細胞分化を促進する際に働くPIEZO1について,下流でのCaイオンやMAPKシグナル伝達経路についての解析を行っている。この解析は,本研究における分子メカニズムの解明に応用できるものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

条件の検討中であるため,進行はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

線維芽細胞の骨芽細胞系細胞へのダイレクトリプログラミングに対し,骨分化に最適な細胞外圧を負荷し,リアルタイムPCR法での遺伝子発現,ウェスタンブロッティング法や免疫組織学染色法によりタンパク質発現解析,フローサイトメトリーによる細胞の表現型解析を行い,従来のダイレクトリプログラミングでの分化誘導との比較を行う。そして,その際に働く分子を同定し,同定した分子(圧受容体など)についてsiRNA法や過剰発現株を用いてさらに詳細な機能解析を行う。動物実験モデルとしては,マウスの疾患モデルを用いて解析を行う予定としている。疾患モデルとしては,頭蓋冠欠損,大腿骨骨折などのモデルを予定しており,各疾患モデルに対し,最適な細胞外圧を負荷下で骨芽細胞系細胞へのダイレクトリプログラミングを行った線維芽細胞と,コントロールとして非刺激の線維芽細胞を欠損部に移植し,それぞれの治癒,再生機構を比較検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] C-terminus of PIEZO1 governs Ca2+ influx and intracellular ERK1/2 signaling pathway in mechanotransduction2023

    • 著者名/発表者名
      Sugimoto Asuna、Iwata Kokoro、Kurogoushi Rika、Tanaka Manami、Nakashima Yumiko、Yamakawa Yoshihito、Oishi Atsushi、Yoshizaki Keigo、Fukumoto Satoshi、Yamamoto Akihito、Ishimaru Naozumi、Iwamoto Tsutomu
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 682 ページ: 39-45

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2023.09.080

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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