研究課題
若手研究
今までの報告ではフェニトイン(PHT)単独の作用と薬物性歯肉増殖症(DIGE)の発症を調査しているものが多いが、本研究はDIGE発症にはPHTと炎症性生理活性物質との相互作用が関与するという新たな発想に基づいている。具体的には、網羅的遺伝子解析(NGS)でPHTによって発現が上昇した成長因子やサイトカインなどの細胞外メッセンジャー刺激に対するPHTの増強作用とCa2+応答、および遺伝子発現を明らかにする。さらにPHT以外のDIGEを起こす薬物と生理活性物質との相互作用による①[Ca2+]iの制御機構、②遺伝子発現への影響、③遺伝子発現におけるCa2+シグナルの役割を解明する。