研究課題
若手研究
近年、生活歯髄切断後にMTA を貼付することで、臨床的に良好な結果が得られることが報告されている。アルカリ刺激により培養象牙芽細胞に発現するTRPA1チャネルが活性化し、象牙芽細胞の硬組織形成能を促進することが報告されているが、臨床で使用している覆髄材がTRPA1チャネルを活性化し、象牙芽細胞の硬組織形成能を促進するかは不明である。本研究は、覆髄材成分を含む培地で培養した象牙芽細胞においてTRPA1チャネルの発現を解析し、覆髄材がTRPA1チャネルを活性化させ硬組織が形成されるのか、また水酸化カルシウム製剤よりMTAの方がTRPA1チャネルを強く活性化させるのかを明らかにすることを目的とする。