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ナノポア細菌叢解析による矯正治療中の医原性障害予防システム構築と個別化医療の実現

研究課題

研究課題/領域番号 23K16204
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関広島大学

研究代表者

角 伊三武  広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (50846847)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード矯正歯科治療 / 口腔内細菌 / う蝕リスク
研究開始時の研究の概要

矯正歯科治療に伴う偶発症としてう蝕や歯周炎等の細菌感染と関連した医原性障害がある。これまでの次世代シーケンサー (NGS) を用いた検討により、矯正歯科装置の装着によって、口腔内嫌気性菌である Prevotella 属やPorphylomonas 属などの歯周病関連細菌叢が増加し、常在菌は減少することで重篤な歯周炎に移行する歯肉炎患者の細菌叢に近似している事を明らかにした。本研究では、より高精度で 16S rRNA 全長配列の解析が可能なシーケンサーを用いて、従来の NGS 技術では判別できなかった種レベルでの細菌叢解析を行う。

研究実績の概要

矯正歯科治療中は、口腔内に矯正装置を留置することによりう蝕リスクが増大する。そのため、患者別に個別化された、リスク評価に基づく口腔衛生指導を矯正歯科治療中に行うことが望ましい。う蝕リスク評価方法として、CAMBRA(Caries Risk Management by Risk Assessment)が予防歯科の分野で広く用いられている。その評価方法を、これまで我々が行って継続してきた、矯正歯科初診患者を対象として行う唾液検査、顎顔面形態の分析、次世代シークエンサーによる口腔内細菌叢の網羅的解析に加えて行う。これまで、約150名の被験者に対して上記検査および解析を行っている。研究の途中経過報告としては、CAMBRA問診票を使用したう蝕リスク別評価を行った結果、年齢・PCR (Plaque control record)・唾液pH・Lactobacillus菌数については、各群間に統計学的有意差は認められなかった。DMF歯数・WSL (White spot lesion)歯数・Streptococcus mutans菌数・Candida菌数について、Extreme群はLow群やMiddle群のう蝕リスクが低い群と比較して、有意に高い結果であった。一方、刺激時唾液分泌量及び唾液緩衝能については、Extreme群はLow群と比較して、有意に低い結果であった。また、それらの被験者の口腔内細菌叢解析では、PERMANOVAにおいてExtreme群において有意差が認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

被験者については概ね順調に集まっており、臨床パラメータ収集についても同様である。次世代シークエンサーによる口腔内細菌叢解析については、わずかにそれらに比べて遅延している。

今後の研究の推進方策

今後も継続して被験者の分類、臨床パラメータおよび口腔内細菌叢解析に基づく解析を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 広島大学病院矯正歯科受診患者におけるCAMBRAシステムを用いたう蝕リスク分類と口腔内細菌叢解析2023

    • 著者名/発表者名
      角 伊三武
    • 学会等名
      第82回日本矯正歯科学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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