研究課題
若手研究
ヒト歯肉溝滲出液(GCF)には、MMP/TIMP などの組織破壊因子や炎症性サイトカインなど様々な生理活性物質が含まれており、採取に際しての侵襲性がなく臨床検査の検体としての利用が期待されている。一方で、PISAは歯周組織の炎症状態を定量化した注目すべき指標である。そこで本研究では、歯周病新分類にて分類された患者病態ごとに、歯周基本治療や歯周外科治療を行った結果、歯周組織の炎症状態を示すPISA や歯周ポケット値(PD)、出血率(BOP)などの臨床プロファイルとGCF 量・総タンパク質量・発現因子との変化や相関関係を解析することにより、GCF 検査における病態評価の客観的診断法の確立を目指す。