研究課題/領域番号 |
23K16240
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
吉松 英樹 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (20750003)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 動脈硬化 / 経鼻投与 / ダブルDNAアジュバント / 制御性T細胞 / アテローム性動脈効果 |
研究開始時の研究の概要 |
2種のDNAアジュバントからなるダブルDNAアジュバントとホスホリルコリン(PC)抗原をマウスに経鼻投与したとき、血漿、腹腔滲出液および鼻腔洗浄液中にPC特異的抗体を誘導するとともにその誘導された抗体がアテローム形成抑性能を有するT15 idiotypeである可能性を示唆してきた。本研究では本経鼻ワクチンを投与後、歯周病原菌感染させることによりアテローム形成を促進させたApoE KOマウスを用い、本経鼻ワクチン投与マウスと非投与マウスとの大動脈部でのアテローム形成の形態学的観察を行い、同ワクチンのアテローム形成抑性能を比較検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、新たな経鼻投与型DNAアジュバントを用い、ホスホリルコリン(PC)抗原とともにマウスに経鼻投与した時、粘膜部および全身系においてPC抗原特異的抗体が誘導されること、またその誘導される抗体が、アテローム性(粥状)動脈硬化(AS)のプラーク(アテローム)形成抑制能を有するホスホリルコリン(PC)抗体(T15 idiotype)であることを検討する。さらに、同ワクチン投与をAS疾患モデルマウス(ApoEノックアウトマウス;ApoE KOマウス)に経鼻投与した時、大動脈部におけるアテローム沈着形成を抑制することを検証することである。本研究成果は虚血性心疾患、脳卒中の最大の原因であるアテローム性動脈硬化(AS)を予防もしくは治療を目的とする経鼻ワクチンの開発につながるものである。。 初年度である2023年度は、同経鼻ワクチンをApoE KOマウスのバックグランドマウスであるBALB/cマウスに経鼻投与を行なった。PC抗原のみを投与した対照群と比較して、 1)鼻腔洗浄液中PC抗原特異的IgM、IgA抗体価、また、血漿中IgM抗体価の有意な上昇が認められ、また、鼻咽腔関連リンパ組織(NALT)、鼻腔粘膜固有層(NPs)のIgM、IgA抗体産生細胞数、脾臓中のIgM抗体産生細胞数についても有意な増加が認められた。 2)また、制御性T細胞が産生するサイトカインであり動脈硬化の進展を抑制するIL-10やTGF-βは有意な発現を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度においては、同経鼻ワクチンをApoE KOマウスのバックグランドマウスBALB/cマウスに投与し、鼻腔洗浄液、血漿中の抗体価誘導、またNALTおよびNPs、脾臓における抗体産生細胞数の上昇したことは想定どおりであり、また、動脈硬化を抑制するサイトカインであるIL-10、TGF-βの有意な発現を認めた。この点は2024年度に予定していた実験以上の実験内容であるため、当初の計画以上に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本アジュバントにより誘導された抗体がT15 idiotypeであることの直接的証明となるB1細胞からの抗体可変領域遺伝子解読については、マウス個体量を増加すること、もしくは、AB1.2抗体を用いて行うことで得られた間接的証明実験結果を用い進行させる。また、2024年度では、2023年度で行なった経鼻ワクチンによる抗体誘導を動脈硬化モデルマウスであるApoE KOマウスにおいて検証する。さらに同アジュバントによる制御性T細胞の誘導メカニズムの解析を行っていく。
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