研究課題/領域番号 |
23K16248
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
野村 理 弘前大学, 医学研究科, 助教 (20866222)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 感情調節 / シミュレーション / 生体センサー / 医学教育 / 感情調整 |
研究開始時の研究の概要 |
医学教育における感情調節は効果的な学びに重要だが十分に研究がなされていない。本研究ではウェアラブルデバイスを用いた感情測定手法を開発し、自己回答式感情尺度回答システムと組み合わせ、医学教育における学習者等の感情調節のプロセスを探索する。医学生を対象とするシミュレーション教育においてを自己回答式心理測定尺度および皮膚活動電位、心拍変動、標的追視装置による生体センサーデータを収集・解析を実施することで感情調節モデルとの整合性を検討する。本研究により医学教育現場での感情調節機構を明らかにし、パンデミックなどのストレス下での医療者や学習者に適切な業務・研修環境を整備する基盤形成が可能となる。
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研究実績の概要 |
初年度である今年度は、研究実施体制の確立のために(1)研究チームの構築、(2)研究データ収集ツールおよび手法の確立、(3)研究データ収集環境の整備を実施した。 (1)研究協力者である国内の教育学専門家、コンピューターサイエンス専門家、海外施設の教育心理学者との連携を深め、それぞれの役割を明確化して整理し、リサーチアシスタントを含めて研究チームを構築した。 (2)シミュレーション医学教育環境下での学習者の感情調節を測定する唯一の心理測定尺度であるSimulation Emotion Regulation Questionnaire(SimERQ)の英語版について、開発者の海外研究者の支援のもと日本語に翻訳し、日本語版シミュレーション感情調整尺度(Japanese version of SimERQ: J-SimERQ)を開発した。また、研究協力者(教育学専門家、コンピューターサイエンス専門家)との連携のもと、ウェアラブルデバイスを用いて生体センサーデータ(皮膚活動電位)を複数人から同時に収集が可能となる実験環境を整備した。また、J-SimERQの妥当性に関するインタビューによる質的データも収集した。 (3)データ収集環境としての医学生を対象としたシミュレーション医学教育セッティングを整えた。具体的には1回1時間程度の教育セッションにおいて、6人程度の医学生がマネキンを用いた呼吸不全模擬症例のシナリオについて、チームで初期対応を行うものである。 これらのセッションにおいて、各チーム6名程度からJ-SimERQによる回答およびウェアラブルデバイスによる生体センサー(皮膚活動電位)、質的データなどを組み合わせたマルチモーダルデータを収集する研究環境を確立した。 これらの成果により、初年度である今年度から、研究データ収集を順調に開始することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、学習者のデータを収集することに主眼を置き、チーム基盤型の医学教育シミュレーション環境下での学習者の研究データを収集する環境の整備を遅滞なく実施することができた。日本語版シミュレーション感情調整尺度(Japanese version of SimERQ: J-SimERQ)を開発し、その成果についての演題が年米国教育学会(2024年4月、フィラデルフィア)口頭発表に採択された。 その他の特記事項として、研究協力者(教育学専門家、コンピューターサイエンス専門家)の支援のもと、1回のデータ収集セッションで、当初の計画よりも多くの学習者(6名程度)から同時に皮膚活動電位データの収集が可能な体制を確立することができた。また、海外施設との連携も開始し、当該研究テーマをリードする国際的な研究者から研究手法に関して必要な支援を受けられる環境を整備することができた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画よりも多くの学習者から生体データを収集できる環境を整備できたため、シミュレーション教育でのデータ収集セッションを本研究の主たる研究セッティングに設定し、チーム基盤型の医学教育シミュレーション環境下での学習者のデータ収集を継続する。 海外研究者との連携の中で医学教育での感情および感情調節研究の国際的な潮流を正確に捉える必要性が認識されたため、海外施設の研究者および図書司書の支援のもとScoping review調査の計画を開始した。
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