研究課題/領域番号 |
23K16252
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
岡本 耕 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30811989)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 固形臓器移植 / 抗菌薬適正使用 |
研究開始時の研究の概要 |
代表的な免疫不全患者であり、耐性菌感染症のリスクが高い固形臓器移植後患者では、抗菌薬適正使用を進めるための基礎となる疫学、測定すべき指標、介入ターゲット、医師の処方行動に影響を与える因子など固有のデータが乏しい。本研究では、固形臓器移植後患者での耐性菌と抗菌薬使用の疫学の検討、菌血症を発症した患者での抗菌薬使用の適切性の評価、固形臓器移植後患者担当医の抗菌薬適正使用に関する知識・認識・態度の検討、および大規模データベースを用いた固形臓器移植後患者の抗菌薬使用の疫学の検討を行う。
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研究実績の概要 |
1)東京大学医学部附属病院において実施した肝、腎、心、肺移植患者リストを包括的に整備した。また、血液、尿、呼吸器検体、消化器検体、その他検体について各種抗菌薬に対する感受性検査結果を含む微生物検査のデータベースについて整備を行った。また、広域抗菌薬を含む抗菌薬使用のデータベースの整備を行った。 2)固形臓器移植患者における微生物検査使用の例として、肝移植後クリプトコッカス感染症の疫学について検討し、その罹患率、バイオマーカーを含む微生物検査の利用、その意義について明らかにした。結果について、European Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseasesの年次学術集会にてポスター発表を行うとともに、Open Forum Infectious Diseases誌で論文発表を行った。 3)固形臓器移植患者における抗菌薬使用の例として、肝移植患者血流感染症における抗菌薬使用の実態と、その投与期間が予後に与える因子を探索し、解析を行った。2024年7月の日本環境感染症学会総会において結果を発表する予定である。 4)世界における固形臓器移植後患者の抗菌薬適正使用のエビデンス構築の一助となるともに、日本の固形臓器移植後患者における耐性菌の疫学そして抗菌薬適正使用の現状と可能性を示すため、日本全国の医療施設における固形臓器移植後の抗菌薬使用状況を評価するため、DPCデータを用いるための利用申請を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に沿って進展している。
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今後の研究の推進方策 |
1)固形臓器移植患者データベース、微生物検査および薬剤使用のデータベースを突合し、固形臓器移植患者での抗菌薬使用、耐性菌の疫学について解析を行う。 2)全国レベルの固形臓器移植後患者の抗微生物薬薬剤使用についてDPCデータを用いて解析を行う。
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