研究課題/領域番号 |
23K16256
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
弓屋 結 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (90769481)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | J-SPEED / 研修 / 保健師 / 可視化 / 保健活動 / 評価 / 定量化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年ICT活用による行政保健師活動の可視化の必要性がますます高まっている。本研究の目的は、広島県内の行政保健師を対象とした、既存のシステム(国内外の災害医療分野で実績のあるJ-SPEED)活用による日々の保健師活動の可視化に向けた研修プログラムを構築することである。J-SPEEDの活用により日々の保健師活動をデータとして蓄積し疫学的に記述することで、保健師活動のプロセス・アウトカムを明らかにし、PDCAサイクルの実施促進やエビデンスに基づく保健計画の策定を目標とする。
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研究実績の概要 |
次の3点を研修内容に反映させて、研修プログラムの構築を行う予定である。①保健活動の可視化に関する阻害要因・促進要因の文献レビュー、②コロナ禍における保健所事業とモデル自治体における保健事業の成果、③行政機関の研修担当者からのヒアリング 2023年度は次の内容を実施した。①保健活動の可視化に関する阻害・促進要因の文献レビュー ②コロナ禍における保健所事業の可視化:J-SPEEDを利用して収集したデータ(コロナ禍の保健所業務(自宅療養者への健康観察及び24時間電話相談))を解析して行政機関へ報告した。次年度にジャーナルへの論文投稿を予定している。③モデル自治体におけるJ-SPEEDを用いた保健活動の可視化に向けた準備:2024年度にモデル自治体で本格的にJ-SPEED運用ができるよう準備を行った。また試験運用も行われ、モデル自治体のJ-SPEED担当者と連携した上で運用方法の見直し等、より効果的に継続的に運用できる方法について定期的にミーティングを行い、検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
モデル自治体でのJ-SPEEDを活用した保健活動の可視化を順調に進めている。また、研修会も行政機関の協力のもと実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究計画は、以下3点である。1) モデル自治体におけるJ-SPEEDを活用した保健活動の可視化、2) 研修プログラムの構築、3) 研修会の実施と評価 である。 1)に関しては、定期的なミーティングや報告会を通じてJ-SPEED運用上の問題解決策について議論する予定である。また、保健活動の可視化が保健事業の評価や保健計画の策定に活かせるよう、モデル自治体のニーズや課題に応じて支援する。2)に関しては、保健事業の可視化に関する促進要因・阻害要因の文献レビュー、J-SPEED運用方法とコロナ禍での保健所事業とモデル自治体における保健事業の成果、行政機関の研修担当者からのヒアリングを研修内容に反映させて、研修プログラムを構築する。3)行政機関の協力のもと研修会を実施し、研修参加者へのアンケート調査により研修会の評価を行う。研究成果の報告は、国内の保健師対象の研修会、国内外での学会発表、国内・国際ジャーナルへの論文投稿を予定している。
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