研究課題/領域番号 |
23K16259
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
野中 文陽 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20838271)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 遠隔医療 / 複合現実(Mixed Reality:MR) / 離島・へき地医療 / 関節リウマチ / 人工知能(AI) |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)は専門的診療が求められるが、離島にはリウマチ専門医が少ない。我々は、複合現実(Mixed Reality)を活用したNURAS(Nagasaki University Rheumatoid Arthritis remote medicine System)を開発し、実証実験を開始した。本システムを活用すると、離島のRA患者が本土へ行かなくても専門医へアクセスできる。本研究では、NURASの汎用性と利便性の向上を目指し、対象を拡大し、長期的な実証実験を行う。さらに、離島で研修および実習する研修医や医学部学生の膠原病・リウマチ内科教育と研修に対するNURASの効果を検証する。
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研究実績の概要 |
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis 、以下RA)は専門的な早期治療を行うことで関節破壊が抑制できる。一方、離島にはリウマチ専門医が少ない。我々は、Mixed Reality(複合現実、以下MR)を活用した国内初の次世代型遠隔医療システムNURAS(Nagasaki University RA remote system)を開発し、実証実験を開始している。本システムはD to P with D(Doctor to Patient with Doctor)型の遠隔医療であり、離島のRA患者が本土へ行かなくてもリウマチ専門医へアクセスできる。また、本システムには遠隔医療の質をサポートする目的で人工知能(AI)およびpatient-reported outcome(PRO)の充実を目的にアプリケーションも実装し、短時間の診療でも円滑に運用出来ることを確認した。 本研究では対象患者に対し、1)より長期でフォローアップを行い、RA診療に寄与するか、PROはどのように変化するかを検索する、2)他診療科に通院されている方にも対象を拡大していく、3)医学生や初期研修医に対して、リウマチ性疾患の診療への遠隔教育に活用できないかを検討することを組み込んだ。現状では1)の長期経過観察については、2年以上の長期フォローアップを含めスムーズに遂行できており、RAの疾患活動性の改善、PROの改善を認めており患者のメリットが大きいと考える。2)3)についは、来年度の開始を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では対象患者に対し、1)より長期でフォローアップを行い、RA診療に寄与するか、PROはどのように変化するかを検索する、2)他診療科に通院されている方にも対象を拡大していく、3)医学生や初期研修医に対して、リウマチ性疾患の診療への遠隔教育に活用できないかを検討することを課題としているが、1)の長期経過観察についてスムーズに遂行できている一方、2)3)についは開始できていない。五島中央病院整形外科等、疾患に関連する診療科への拡大について今後模索していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
1)対象患者数の増加、フォローアップ期間の延長:研究代表者以外の外来診療をうけている患者も含め、研究同意していただく患者をリクルートしていく。関連診療科とも協議を行っていく。 2)初期研修医や離島医療実習で訪れる学生に対し、五島中央病院では十分なリウマチ性疾患の専門教育が難しいため、五島中央病院研修委員会を通じて研修医等へアプローチし、研究への参画を依頼する。
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