研究課題
若手研究
臨床医学研究などへのご遺体の多目的利用に対する社会環境が整いつつあるが、これまでのご遺体の防腐・固定処置の方法は、学生教育のみを目的とするホルマリンを主とするものであり、その固定効果から、皮膚の硬さ、関節・靭帯の弾力性、臓器の質感など、あらゆる面において生体とは異なることが懸念されている。上記の理由から、整いつつある研修環境(ハード)に対して、研修に適したご遺体に対する防腐・固定処置の方法(ソフト)が確立していないことから、その普及が進んでいない。申請者は、現在の処置法の問題点を改善するとともに、研修に適したご遺体に対する防腐・固定処置の方法を確立し、本邦における臨床医学研究の発展に努める。