研究課題
若手研究
血液透析患者では廃絶した腎機能を補う目的と合併症管理のために内服薬が増加し、ポリファーマシーが問題になる。患者の心理特性や医師-患者関係を包含するポリファーマシー対策に関する研究は報告が少ない。そこで本研究は、①血液透析患者のポリファーマシーに影響する心理特性(やトラスト)を解明する。次いで、②ポリファーマシーと服薬アドヒアランスや予後との関係性に心理特性が与える修飾効果を臨床疫学手法で解明し、③服薬アドヒアランス改善の個別化プログラムの開発と検証を行う。多職種が長期に関わる血液透析の医療の中で、ポリファーマシーの改善のために継承可能で効果的な患者教育やコミュニケーションの確立に貢献する。