研究課題/領域番号 |
23K16278
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉村 健佑 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60801735)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | レセプト情報等データベース / NDB / 向精神薬 / 医師偏在対策 / 精神科医 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、NDBオープンデータを分析する実績を有し、さらには日本精神神経学会の委員会を通じて、会員情報データベースを用いた精神科医の地域分布を明らかにしてきた。上記の知見により、各地域における医療提供を総量で示し、医師偏在対策の新たな政策評価ができると考えた。本研究では精神科医全体およびサブスペシャリティ別の地理分布と各3次医療圏で提供された精神科特有の診療行為・処方薬剤の関連を定量的・経時的に分析することで、医師偏在対策の政策評価法を確立し、さらには精神科以外の基本領域についても方策を明らかにする。
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研究実績の概要 |
研究実績として、以下を行った。 【学会発表】 ①日本精神神経学会発表(2023年6月)レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)オープンデータを用いた電気痙攣療法の臨床疫学(共同演者)②日本精神神経学会発表(2023年6月)精神科医の偏在対策は必要か?:現状と将来への影響 医師偏在対策の現状とその対応策 専門医制度・シーリングから考える(シンポジウム登壇)③日本社会精神医学会(2024年3月)地域枠制度における 「精神科医」の扱いと現状④日本社会精神医学会(2024年3月)NDBオープンデータを使用した 妊娠可能女性に対するバルプロ酸処方の経時変化 【論文】 ①Chiba Medical J. 100E:13-19, 2024:A 7-Year Longitudinal Survey of Valproate Prescription in Women of Childbearing Age in Japan Using a Publicly Available National Insurance Claims Database Japan. 以上、学会発表4回、論文1の実績となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿ってレセプトデータの分析を進め、学会発表4回、論文1を行った。 成果にもつながり順調と考える。 また精神科医の偏在状況については日本精神神経学会と連携しており、今年度中にデータ分析を実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に沿いを実施予定である。 2024年度1)新たに公開されるNDBオープンデータ(2021・2022年度:2ヵ年分)を活用して、精神科診療の提供状況を追加解析する。この際、コロナ禍において精神科外来の受診控えがあった点も考慮して結果を調整する。 2)精神科医師の配置状況と実際に提供された医療内容の関連を分析し、医師の偏在対策がその目的を果たしているかを評価する。 2025年度1)精神科以外の基本領域(18診療科)について、精神科同様に各診療科特有の診療行為・加算項目、処方薬剤などについて分析すべきリストを作成し、各診療科の医師数の詳細を入手する方法を整理し、その後の研究に発展させる。
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