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新しい病院標準化質指標の開発とその実践

研究課題

研究課題/領域番号 23K16293
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

大西 遼  東邦大学, 医学部, 助教 (00845571)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード医療の質 / 医療安全 / 臨床指標
研究開始時の研究の概要

病院医療の質を評価し、管理を可能とするために、患者リスクを調整した標準化質指標が用いられる。病院の医療の質を総体として評価するためには、複数の標準化質指標を組み合わせて用いることが検討される必要がある。
本研究では、(1)DPCデータを用いて院内死亡、長期入院、再入院等のアウトカムについて病院標準化質指標を算出し、(2)病院のパーフォーマンスを示す指標としての妥当性と信頼性を評価するとともに、(3)各標準化質指標に影響を及ぼす院内体制を明らかにし、(4)病院標準化質指標の最適な組み合わせの検討を行い、今後の改善を支援するための基本的な知見を得ることを目的とする。

研究実績の概要

医療の質と安全に関心が向けられた当初から、個々の事例では必ずしも事故性を見出せないにも関わらず、総体として成績不良の病院をどのように取り扱うかが 問題として指摘されている。通常の医療事故では、当該事故事例をもとに根本原因、再発防止策などを検討し、病院システムの改善を図るという手法が取られる。こうした活動に加え、病院の医療の質と安全を総体として把握し、管理する活動も併せて重要である。その際には実際に観察された死亡数との差から過剰死 亡数を算出して評価する手法として、標準化質指標がある。
本研究では、DPC/PDPSデータを用いて、リスク調整方法を確立し、病院の安全性を含めたパーフォーマンスを示す指標としての各種標準化質指標の妥当性と信頼性を評価する。2023年度の研究では、在院日数に着目し、新たにDPC/PDPSデータを用いた標準化超過入院指標の計算方法を検討した。現在のDPC/PDPSのもとでは、入院期間Ⅱが疾病+処置ごとの平均在院日数となっているので、入院期間Ⅱを超える入院を超過入院と定義して、病院間の超過入院比を計算した。計算の過程で、実際に複数年のデータを用いてHSMRの計算を行い、ある年において質が優れた病院は翌年も優れる、標準より劣る病院は翌年も劣る傾向があることが明らかになった。また、当初の想定より研究の進捗が早かったため、「匿名診療等関連情報の提供に関するガイドライン」に基づき、全国のDPCデータを申請、取得した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

肺炎・在院日数を対象とした標準化質指標の開発を公益社団法人全日本病院協会の行うベンチマーク事業であるMedi-target事業のデータで行い、計算手法を確立できたため、自身の先行研究と併せて、代表的なアウトカムを用いた標準化質指標の計算が可能となった。このため、2024年度に予定していた全国DPCデータの申請を前倒しで実施し、データセットの整備を進めている。

今後の研究の推進方策

諸外国において医療政策策定過程にHSMRを活用している事例を中心に、先行研究のレビューを継続する。 データ分析では分析対象をさらに拡大し、代表的な疾病ごとの標準化質指標間の違いや質指標ごとの疾病による違い等を検討する。また、質指標に影響を与える医療機関側の因子についての探索を継続し、質の向上に寄与する研究となることを目指す。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] DPCデータを用いた脳梗塞入院患者を対象とした病院標準化ADL低下患者比の開発2023

    • 著者名/発表者名
      大西遼、早田英二郎、瀬戸加奈子、畠山洋輔、平田幸輝
    • 学会等名
      第77回東邦医学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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