研究課題
若手研究
IBDの疾患活動性のモニタリング法として非侵襲的バイオマーカーが注目されている。本研究ではIBD診療におけるSLPIの新規非侵襲的バイオマーカーとしての可能性を見出し、その有用性を検証する。SLPIは腸炎に対し保護的に働く分子であり、腸内細菌の成分であるリポポリサッカライドの刺激により腸から分泌される。IBDの病態には腸内細菌が関与しており、SLPIはIBDのより特異的なマーカーになる可能性が考えられる。そこで、マウス腸炎モデルとIBD患者から得た血清と糞便中のSLPIをELISAで定量化し、SLPIが腸炎により高値となるかを検証するとともに、SLPI値と疾患活動性との相関性を検討する。