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喫煙・飲酒行動関連遺伝子多型によるがんリスク:臓器横断的媒介分析

研究課題

研究課題/領域番号 23K16316
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

小柳 友理子  愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 主任研究員 (60825727)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード喫煙 / 飲酒 / 遺伝子多型 / 媒介分析 / がん / 喫煙関連遺伝子多型 / 飲酒関連遺伝子多型 / がんリスク
研究開始時の研究の概要

「媒介分析」は曝露因子のアウトカムへの効果を、直接効果と中間因子を介する間接効果に区別して定量化する解析手法である。申請者らは、飲酒行動を中間因子とする「媒介分析」を消化管がんの症例対照研究に適用し、ALDH2 rs671多型が、臓器特異的なアセトアルデヒド曝露量増加による発がん促進効果と、臓器横断的な飲酒行動抑制を介した保護的効果をもつことを明らかにした。本研究では、rs671多型のみを対象とした先行研究での成果を、複数の喫煙・飲酒関連遺伝子多型に応用する。がんの2大リスク因子である喫煙及び飲酒を中間因子とした「媒介分析」により、各多型の発がんへの遺伝的寄与の詳細な評価を臓器横断的に行う。

研究実績の概要

本研究では、愛知県がんセンターにおける大規模症例対照研究(HERPACC)のデータを用いて、がんの2大リスク因子である喫煙及び飲酒を中間因子とした「媒介分析」により、各喫煙及び飲酒行動関連遺伝子多型のがんリスクへの総合効果を、直接効果と中間因子を介する間接効果に分離する。これにより、総合効果を 指標とする従来の手法では同定不能な各多型の発がんへの遺伝的寄与の臓器横断的評価を行う。今年度は、喫煙及び飲酒関連がんである、頭頸部・食道・胃・大腸・膵・肺がんの症例対照研究対象者に対して喫煙行動関連遺伝子多型のタイピングを行った。その上で、肺がん症例対照研究(症例1,427名、対照5,595名)を施行し、喫煙行動関連遺伝子多型を曝露因子、喫煙行動を中間因子、肺がんリスクをアウトカムとした媒介分析を適用した。結果として、喫煙行動関連遺伝子多型の中には、喫煙行動の変化以外の経路を介して 肺がんリスクに関連するものが複数存在することが明らかになった。その内、ひとつの遺伝子多型は喫煙との交互作用の存在が示唆され、喫煙行動の変化以外の経路を介する発がん促進効果(直接効果)は、タバコ由来の発がん物質の量を増加させることによる可能性が考えられた。この結果の妥当性は、他集団(前向き コホート研究)での同様の検討によっても確認された。さらに、2つの研究(症例対照研究と前向きコホート研究)の結果を統合するメタアナリシスや、組織型や飲酒歴によるサブグループ解析も実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

喫煙及び飲酒関連がんの症例対照研究対象者に対して喫煙行動関連遺伝子多型のタイピングを行った。また、肺がん症例対照研究において媒介分析を適用し結果を公表すべく準備中であり、他のがん種においても同様の検討を進めている。以上より、進捗状況を区分(2)とした。

今後の研究の推進方策

飲酒行動関連遺伝子多型のタイピング及び、肺がん以外のがん種における検討を引き続き行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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