研究課題/領域番号 |
23K16321
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
櫻谷 あすか 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (70845461)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ジョブ・クラフティング / ワーク・エンゲイジメント / ゲーミフィケーション / 労働者 / メンタルヘルス / 心理的ストレス反応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ゲーミフィケーションを活用したジョブ・クラフティング (以下JC) 促進プログラムを開発し、その効果を検討することを目的とする。近年、労働者の心の健康の増進方策として、JCが注目されている。JCとは、労働者が自らのやりがいを高めるために自主的な働き方をすることであり、JCの心の健康増進の効果が期待されている。しかし、JCを効果的に促進させる介入手法は未だ開発されていないために、JCを促進させることが心の健康増進に効果があるか、については明らかになっていない。本研究では、その解決策として、ゲーミフィケーションを活用することで、効果的なJCの促進プログラムを開発することが期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究ではゲーミフィケーションの要素を用いたジョブ・クラフティング促進プログラム(以下、JC促進プログラム)をe-learningを活用して開発する。令和5年度は、本プログラムの開発を進めた。 1)先行研究のレビューおよび専門家からの意見収集:ジョブ・クラフティングに関する最新の先行研究の系統的レビューを実施し、科学的知見を収集した。また、産業医、臨床心理士など職場で働く産業保健専門家および経営学の専門家から、JC促進プログラムの開発について意見を収集した。 2)プログラムの開発:上記の知見を合わせて、プログラムのプロトタイプを作成した。 3)予備的効果検証の計画立案:労働者30 名程度を対象にJC促進プログラムを実施し,理解度・満足度を確認する計画プロトコルを立てた。 4)介入プログラムの管理システムの導入と運用準備、Web 調査システムの準備:JC促進プログラムの管理運用に関して、委託業者を検討した。また、Web 調査システムの準備として、東京大学内の入退室管理されているサーバー室に、専用ストレージサーバーを設置することによって、調査結果をセキュアに保管する環境を構築した。 以下は、令和6年度に実施予定である:①JC促進プログラムの開発および実施準備(本プログラムのプロトタイプの予備調査後、修正を加える。本プログラムの管理運用のためのクラウドシステムの準備、および研究協力スタッフの教育を行う。また、介入研究実施のための倫理審査の申請および臨床試験登録を行う。)、②JC促進プログラムの効果検討の開始
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新規に開発中のゲーミフィケーションを活用した、ジョブ・クラフティング促進プログラムの作成に、当初の予定よりも時間がかかっているため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度:ジョブ・クラフティング促進プログラム(以下、JC促進プログラム)の開発および効果検証の開始 (1)JC促進プログラムの開発および効果検証の実施準備:本プログラムのプロトタイプの予備調査後、修正を加える。本プログラムの管理運用のためのクラウドシステムの準備、および研究協力スタッフの教育を行う。また、介入研究実施のための倫理審査の申請および臨床試験登録を行う。 (2) JC促進プログラムの効果検証の開始:①研究参加者の募集および初回(ベースライン)調査の実施、②介入群へのJC促進プログラムの提供、③追跡調査:全2回の追跡調査のうち1回を、初回調査から3ヶ月に、初回調査から6か月に実施する。
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