研究課題/領域番号 |
23K16322
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯高 世子 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80800680)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 変形性股関節症 / 疫学指標 / 要介護 / コホート |
研究開始時の研究の概要 |
運動器疾患を主たる予防目的とし、地域住民を対象とした大規模地域住民コホート(ROAD)において、17年目および20年目の調査を実施し、過去の膨大なデータとのリンケージを行うことで、世界的にも類を見ない20年という長期にわたる住民追跡データを完成させる。それを用いて、高齢者の疼痛や歩行障害の原因となる変形性股関節症(股関節OA)の疫学指標、すなわち発生率、増悪率、有病率の長期トレンド、さらに危険因子・防御因子を解明する。これにより股関節OAの発生予防と高齢者のADL、QOLの維持増進に大きく貢献できると考える。
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研究実績の概要 |
運動器疾患による要介護予防を目的とした大規模住民コホート研究Research on Osteoarthritis/osteoporosis Against Disability (ROAD)のデータを用いて、疼痛や歩行障害の原因となり、著しく高齢者のADL、QOL低下をもたらす変形性股関節症(股関節OA)における20年という長期にわたる住民追跡データを完成し、それを用いて股関節OAの発生率、増悪率、有病率の長期トレンド、危険因子・防御因子を解明することを目的として本研究を開始した。 事前準備として、2022年度に山村部における681名(男性231名、女性450名、平均年齢68.4歳)の追跡調査(第6回調査)を完了した。本追跡調査では、股関節X線検査に加えて、脊椎・膝関節等X線検査、骨密度、筋量、筋力、運動機能等の検査、生活歴、ADL、QOL、認知機能、既往歴、職業歴、転倒などを含めた問診票調査、栄養調査(BDHQ)、整形外科専門医による臨床情報、血液・尿検査などの多岐にわたる調査を実施した。 研究1年目である今年度は、ROADスタディの漁村部でのコホート追跡調査(第6回調査)を実施した。山村部で行った上記と同様の調査を行い、1,449名(男性469名、女性980名)の参加者を得た(要介護情報等の簡易問診票のみの参加含む)。その内、1,153名(男性375名、女性778名、平均年齢64.8歳)は現地での調査に参加いただいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画通りROADスタディの漁村部でのコホート追跡調査を完了することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、まず第6回調査の結果から股関節OAをはKellgren Lawrence分類を用いて診断を行う。他部位(膝、脊椎、手、足)のOAについても診断を行う。骨密度、筋量測定結果、歩行速度測定などの結果の解析から骨粗鬆症、サルコペニアについても有病を把握する。 さらに各検査結果のデータ入力を行い、過去5回分の膨大なデータとのデータリンケージを行う。
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