研究課題/領域番号 |
23K16340
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
森 美穂子 久留米大学, 医学部, 講師 (50279139)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 外国人 / 特定技能 / メンタルヘルス / 睡眠 / 外国人労働者 / 介護 / 技能実習生 |
研究開始時の研究の概要 |
外国人技能実習生は言葉や文化の相違により不安やストレスが多く、介護分野では感染対策も加わり、負担が増えている。管理者は彼らを支援する必要があるが、メンタルヘルスの状態は変化するため、変化時期とその原因、在日歴、睡眠、上司の支援や同僚との関係について追跡調査が重要である。本研究目的は、介護分野の技能実習生のメンタルヘルスの効果的な支援を行うために、実習生に対する追跡調査から、支援のタイミングとサインを明らかにすることである。また、実習生の支援のニーズと管理者の支援のマッチングを行う。さらに、これらの結果から介護施設管理者や実習生が使用できるメンタルヘルスに関連した支援マニュアル作成を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、3年間を通して技能実習生のメンタルヘルス悪化予防を目的として、介護現場で利用できる技能実習生のメンタルヘルス支援マニュアルを作成する。そのために、介護職に従事する実習生を対象とした定期的なアンケートやインタビューによって、来日前から実習終了までの全期間を通した実習生のメンタルヘルスや生活や労働環境のデータを蓄積する。また、双方の支援のニーズがマッチしているかの調査も行う。政府による技能実習の在り方が検討されていく中、実習生のメンタルヘルスのデータの整理や、雇用主が実習生を雇用しやすくなるための支援は本来の目的に沿った技能実習制度を継続するため重要であり、本研究によって、実習時期に応じた必要な介入内容、介入が必要なイベント、実習生が求めるニーズを明らかにし、マニュアルを作成することで今後も増える介護分野での実習生のメンタルヘルス管理に利用できると考える。なお、2023年度は実習生の来日は見込まれないため、特定技能で来日するインドネシア人介護労働者14名を対象に同様の追跡調査を開始した。これまでに、来日直前および来日半年後の身体状況や精神的健康度のデータを質問紙調査によって得た。また、14名のうち6名に対して、彼らが在籍する介護施設を訪問し、日本における近況やインドネシアの家族との連絡などについて、インタビュー調査を行った。 また、来日する対象者が来日前に在籍しているインドネシアのジャカルタにある対象施設と協定している職業訓練校を視察し、日本語や日本での生活に関するマナーについての授業風景を見学した。さらに、その時に在籍していたインドネシア人受講生2名に対して、これまでの生い立ち、生活習慣、来日に対する思いについてインタビュー調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度に対象として計画していた技能実習生の入国がなかったため、対象を特定技能での入国の外国人介護者14名に変更しため、追跡調査は開始できたが、予定していた人数より少なかったため、2024年度入国者も対象として追加していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後も14名の特定技能のインドネシア人介護労働者を継続して調査していく。また、2024年度に入国予定のインドネシア人介護労働者も対象者に加えて、追跡調査を開始する。
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