研究課題/領域番号 |
23K16350
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 那津 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40967056)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 産業精神保健 / 月経異常 / 縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
月経前症候群(PMS)や月経周期異常など、月経に関連した症状は、女性労働者の健康や生産性に大きな影響を与える。しかし、仕事のストレスと月経関連症状との関連はまだ十分に解明されていない。また、最近の研究では月経関連症状とメンタルヘルスとの関連も示唆されており、メンタルヘルスが修飾する影響について検討することでさらに職場の対策につながりやすくなることが考えられる。そこで本研究は、女性労働者を対象にオンラインでアンケート調査を実施し、仕事のストレスが月経関連症状に与える影響を精神健康を考慮した解析によって縦断的に検討し、その関連を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
2023年および2024年にかけて7か月間の間隔で2回オンライン調査を実施した。ベースライン調査では予定通り、妊娠経験のないフルタイムの女性労働者2000名のデータを回収した。当初の計画では1年後にフォローアップをする予定であったが、曝露によるアウトカムの変動期間が先行研究から不明であることや、研究協力者の産婦人科医からの見解を参考にして、フォローアップ期間を短縮した。職場の心理社会的要因と月経関連症状の関連に対するメンタルヘルスの影響を解析し、論文を執筆している。ほかに3テーマについて副次的に解析し、論文を国際誌に投稿中および執筆中の状況である。女性労働者の健康支援の社会実装のための研究手法を学ぶため、2023年9月から2024年3月までWashington University in St. LouisのByron Powell氏のもとで客員研究員として研究を行った。その期間に習得した研究手法により、本研究で得たコホートデータの結果に基づいて社会実装に資する対策の立案に活かしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通りにオンライン調査(ベースライン、追跡調査)を実施し、縦断データを収集できた。解析および執筆も計画以上に進行している。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、引き続き縦断データの結果の解析をすすめる。また、計画を前倒しして職場でできる対策についてまとめるためのヒアリングが実施できるようにする。女性労働者の健康支援の社会実装に役立つ知見を学術的視点から整理できることを目標とする。
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