研究課題
若手研究
糖尿病や高血圧、脂質代謝異常などの慢性疾患は心血管病の大きなリスク因子であり、適切な薬物治療を継続することによって心血管イベント発症を抑制することが重要な課題である。これまで、大規模なリアルワールドデータを用いて薬剤の処方と心血管イベントの発症との関連を評価した研究は多数あるが、薬剤アドヒアランスの経時的な変化も含めた研究報告は不足している。本研究では、診療報酬請求データを用いて、心血管イベントの危険因子となる慢性疾患治療薬の(1)経時的なアドヒアランスの類型化とそれを特徴づける因子の同定、(2)アドヒアランスパターンと心血管イベントの関連を明らかにすることを目的とする。