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腎がん罹患に塩分摂取が与える影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K16369
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

平林 万葉  国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (50974507)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードがん疫学 / 腎がん / 栄養疫学 / 塩分
研究開始時の研究の概要

塩分の過剰摂取は高血圧を含む健康への様々な悪影響に関連している。高血圧は、腎がん罹患リスクであるとされている一方、塩分摂取を考慮した高血圧既往歴と腎がんの関連は明らかになっていない。肥満の少ない日本では、肥満だけでなくやせでも腎がんリスクが高くなるとの報告もあり、欧米とは異なる食生活から、塩分摂取と腎がんの関連性が示唆されている。
従って、本研究では、塩分摂取が日本人の腎がん罹患にどのように関連しているのか、その機序を明らかにすることを目指す。
罹患数の低いがんである腎がん予防のための食事方を解明でき、日本人を含め世界的に罹患率の増加している腎がん予防を提案するための重要な知見を提供できると考える

研究実績の概要

高塩分や塩蔵食塩の摂取は日本人の食生活の特色の一つであり、食塩の過剰摂取が高血圧につながり、循環器疾患やがんのリスク上昇と関わっていることは度々報告されている。高血圧は腎がん罹患のリスク因子とされているが、腎臓がんと生活習慣の関連を検討している先行研究は少なく、塩分摂取を考慮した、高血圧既往と腎がん罹患との関連は明らかにされていない。従って本研究では、塩分摂取や高血圧既往が日本人の腎がん罹患との関連を明らかにすることを目的とした。
本研究は長期追跡データを有するJPHC研究の研究基盤を活用し、研究を遂行している。JPHC研究開始時、5年後、10年後のアンケートの回答をもとに、高血圧既往及び降圧剤服薬歴の有無の集団に分け、コックス比例ハザード比モデルを用いて塩分摂取と腎がんとの関係を統計的に検討した。また、腎がん予防のための具体的なガイドライン作成に寄与できることを期待し、系統的レビューを行うためのプロトコールのPROSPEROへの登録準備及び文献収集を始めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、腎がん罹患をアウトカムとした解析に関する方向性が決まり、初期の解析を行うことができた。現在検討中のモデルでは、塩分摂取量が高い群において、腎がん罹患のリスクが上昇する傾向が男女ともに見られた。さらに、この傾向は、高血圧既往及び降圧薬服用者においても見られた。現在モデルを栄養疫学の専門家から指摘された塩分摂取だけでなく、ナトリウム、カリウムの比率(ナトカリ比)やその他の潜在的なリスク要因との関連性を考慮した解析を行うため、栄養学やモデル作成の学習中である

今後の研究の推進方策

塩分摂取を考慮した腎がん罹患との関連については研究計画時の予定通り、2024年度にデータの解析の結果をまとめ、論文を発表する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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