研究課題
若手研究
有機リン系殺虫剤は高い急性毒性があるため自殺・他殺を目的に使用されることが多く、その中毒死を判断する上で死後直後の血中薬物濃度は極めて重要である。しかしながら、死後経過時間に応じて血中薬物濃度が変化することが報告されているが、有機リン系殺虫剤における死後の血中薬物濃度変化は未だ完全に解明されていない。本研究では曝露される可能性がある有機リン系殺虫剤はHSAとの相互作用によって死後に血中薬物濃度が変化するのかを解明し、死後直後の血中薬物濃度を評価できるバイオマーカーによる検出法を確立する。