研究課題/領域番号 |
23K16384
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 言 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80801951)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 褥瘡 / 高齢者 / 在宅療養 / 訪問看護 / 外力 |
研究開始時の研究の概要 |
褥瘡の管理では、外力(圧力・せん断力)のコントロールが最も重要なケアである。近年、在宅や介護保険施設において寝たきりではない褥瘡保有者が増えており、マットレスや車椅子クッションなどの従来の体圧分散寝具だけでは外力をコントロールできていないと言える。本研究では、下肢の褥瘡に焦点を絞り、日常生活で褥瘡部に加わる外力を継続的に測定できる方法を確立し、計測を行い、それらのデータから外力を低減するケアアルゴリズムを開発する。
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研究実績の概要 |
褥瘡管理において外力(圧力・せん断力)のコントロールは、最も重要なケアである。しかし、在宅や介護保険施設において、座位が可能など寝たきりではない褥瘡保有者が増えており、マットレスやクッションなどの従来の体圧分散寝具だけでは外力をコントロールできていないと言える。在宅療養者が増えている中、そのような褥瘡保有者において、いつ・どのような外力が褥瘡発生を引き起こしているのかを評価することは容易ではない。先行研究において、ベッド上での圧力を持続的に計測した報告はあるが、ベッド上以外の状況で、日常生活において褥瘡部に加わる圧力・せん断力を継続的に測定した報告はない。本研究は、在宅や施設の高齢者で多くみられる下肢の褥瘡に焦点を絞り、(目的1)下肢褥瘡部の外力(圧力・せん断力)を日常生活で持続的に非侵襲的・非拘束で計測可能な方法の確立、(目的2)在宅療養者における下肢の褥瘡の実態解明、(目的3)下肢の褥瘡部への外力を低減させるケアアルゴリズムの開発、を目的とする。本研究により、下肢の褥瘡の原因となっている外力を低減させることが可能となり、ひいては下肢の褥瘡予防に繋がることが期待できる。 2023年度は、(目的1)下肢褥瘡部の外力(圧力・せん断力)を日常生活で持続的に非侵襲的・非拘束で計測可能な方法の確立のため、複数種類の外力を計測するセンサーの検討を行い、下肢への貼付方法・使用する素材の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計測方法の確立には至っていないが、複数のセンサーについて詳細な情報収集と試用を行い、センサーに求める条件(褥瘡・皮膚を損傷しない「薄くて柔らかい」センサー、高齢者の日常生活の動きを長時間妨げない方法で使用可能)をバランスよく満たすように、センサー貼付方法も含めて最適な方法を検討している。
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今後の研究の推進方策 |
計測方法を確立し、計画通り、在宅療養者における下肢の褥瘡の実態解明、下肢の褥瘡部への外力を低減させるケアアルゴリズムの開発へと研究を進める。
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