研究課題/領域番号 |
23K16385
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
磯部 環 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60909935)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | エンプロイアビリティ / 看護師 / キャリア / 転職 / ルーブリック |
研究開始時の研究の概要 |
看護師の多くは職業人生の中で組織間移動を数年単位で繰り返しており、看護師が自律的にキャリアを積み上げてゆくためには、エンプロイアビリティ(雇用される能力)を涵養することが重要である。 本研究では、看護師がエンプロイアビリティを適切に認識して学習や教育につなげること、組織側が提供する教育に活用することを目指し、看護師がエンプロイアビリティを自己評価するツールとなるルーブリックを開発する。 それによって、看護師が自己実現をしながら健康で長く働き続けること、雇用側や社会が求める看護師を育成することによって、看護師個人と組織・社会全体のwell-beingを実現する手がかりを提供すると期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は、看護師が雇用側にとっての自分の価値であるエンプロイアビリティを適切に認識して自己学習につなげること、雇用側が組織として提供する教育に活用することを目指し、以下の2点を目的とする。 1. 看護師がエンプロイアビリティを自己評価するためのツールとなるルーブリックを開発すること 2. 開発したルーブリックの信頼性・妥当性および、自己評価によってもたらされる看護師の認識の変化を検証すること
目的1を達成するために、ルーブリック開発の方法論および看護学・教育学領域でルーブリック開発を行った文献をレビューし、パイロット版ルーブリックの作成を実施している。文献レビューによって得られた知見に基づき検討した結果、作成中のパイロット版ルーブリックの評価観点・評価尺度・評価基準の適切性についてはさらなる検討を要すると考えられる。また、文献レビューや学術集会への参加を通して、今後ルーブリック開発の改訂を行う際にヒアリングを依頼する専門家の選定を実施している。 2024年度は、改良したパイロット版ルーブリックについて専門家および医療介護施設の人事採用担当者を対象にヒアリングを実施し、結果に基づいてパイロット版ルーブリックの改訂を行う予定である。その後、ルーブリックの実用性を評価する目的で看護師を対象に認知インタビューを実施し、ルーブリックによるエンプロイアビリティの自己評価が可能かどうかを確認する。インタビューの結果に基づいてパイロット版ルーブリックを再改訂し、正式版のルーブリックを作成する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は2023年度内にパイロット版ルーブリックの作成を完了し、専門家および医療介護施設の人事採用担当者を対象としたヒアリングを実施する予定であった。しかし、ルーブリック開発の方法論のための文献の収集に時間を要したこと、文献レビューによって得られた知見によってパイロット版ルーブリックの改良すべき点が多数明らかになったため、それらの改訂に時間を要したことを理由として、計画に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、パイロット版ルーブリックを用いて、早い段階で専門家および医療介護施設の人事採用担当者にヒアリングを実施し、具体的でスピーディなディスカッションと改良を実施する。
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