研究課題
若手研究
乳がん術後リンパ浮腫の研究の多くは上肢にのみ着目され、体幹部における研究は希少であり、内部構造は十分に明らかになっていない。そのため、体幹部のケアは、患者の自覚症状や見かけ上の腫脹をもとに、術者が内部構造を推測して行わざるを得ず、症状の進行度に関わらず、一律のケアとなっている。本研究の目的は、体幹部の効果的なケア方法の構築に向けた基礎研究として、リンパ浮腫患者の各進行度における体幹部の内部構造(水分分布・皮下組織の肥厚の状況・体水分量)および形状を多角的に観察し、その特徴を明らかにすることを目的とする。