わが国では退院後もその人らしい生活が目指されている。入退院支援システムが整備される一方で、支援の実践では意思決定支援や退院後の生活を見据えた支援の難しさ等の課題が明らかにされ、更に、新型コロナウイルス感染対策とされた医療機関等の面会制限等により、現行のシステムでは支援が困難な状況が確認され、患者と家族の退院後の生活や生き方に大きな影響をもたらしている。患者の生き方の尊重を基盤とした実践的な入退院支援プログラムの実装が、ウィズ/アフターコロナ時代の入退院支援の喫緊の課題である。そこで、入退院支援プログラムの策定・実践・検証を通し、患者の生き方の尊重を基盤とした入退院支援プログラムの開発を目指す。
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