研究課題/領域番号 |
23K16392
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
加藤 由香里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60763555)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 患者の生き方を尊重した入退院支援 / 入退院支援の状況 / 医療機関の面会制限 / 入院支援看護師の患者・家族への関わり / 病棟看護師の退院支援に関する患者・家族への関わり / 退院支援看護師の患者・家族への関わり / 入退院支援 / 生き方の尊重 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では退院後もその人らしい生活が目指されている。入退院支援システムが整備される一方で、支援の実践では意思決定支援や退院後の生活を見据えた支援の難しさ等の課題が明らかにされ、更に、新型コロナウイルス感染対策とされた医療機関等の面会制限等により、現行のシステムでは支援が困難な状況が確認され、患者と家族の退院後の生活や生き方に大きな影響をもたらしている。患者の生き方の尊重を基盤とした実践的な入退院支援プログラムの実装が、ウィズ/アフターコロナ時代の入退院支援の喫緊の課題である。そこで、入退院支援プログラムの策定・実践・検証を通し、患者の生き方の尊重を基盤とした入退院支援プログラムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
A県内全医療機関97施設の看護部長、退院支援を推進する病棟看護師(以下、病棟看護師)、退院支援部署の入院支援看護師、退院支援看護師それぞれ1名に対し、令和5年10月4日から30日の期間で質問紙調査を行った。看護部長31名(回収率32.0%)、病棟看護師17名(回収率17.5%)、退院支援部署の入院支援看護師25名(回収率25.8%)、退院支援看護師25名(回収率25.8%)より回答を得た。 看護部長への調査では、入院支援部門は64.5%、退院支援部門は67.7%が設置していた。推進する病棟看護師が配置されている施設は67.7%であった。家族の面会制限の状況は、制限がない施設は6.5%、制限のある施設では、面会所要時間制限77.4%、人数制限74.2%等であった。病院職員による家族への説明等の面接は、制限がない施設は48.4%、制限のある施設では人数制限45.2%等であった。看護部長が捉えた入退院支援の課題は【患者と家族の意向にずれがある場合の患者の意思の尊重に関する課題】等があった。 入院支援看護師への調査では、入院支援看護師の経験年数は2年未満が34.8%であった。配置人数(兼務含む)は2人以上4人未満が54.2%であった。入院支援看護師の患者への関わりは、【入院前の生活の工夫や退院後の希望・心配事を聞く】等があった。 病棟看護師への調査では、役割を担っている年数は2年未満が46.7%であった。病棟看護師の患者への関わりは、【入院前から退院後までの生活の具体的なことを挙げて順序立てて聞く】等があった。 退院支援看護師への調査では、退院支援看護師の経験年数は2年以上4年未満が36.4%であった。配置人数(兼務含む)は2人以上4人未満が40.9%であった。退院支援看護師の患者・家族への関わりは、【患者・家族の話し合いの場を設けお互いの考えの背景を聞き一緒に考えた】等であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
質問紙調査を予定通り実施できた。また、文献検討を基にプログラム案Ver.1は作成した。 分析については概ね終了しているが、分析内容の妥当性等の確認及び検討は今後実施していく。分析結果をプログラム案Ver.1に反映させてプログラム案Ver.2を作成する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
モデル医療機関を選定し、モデル医療機関でグループインタビューおよびプログラム案Ver.3の検討を行う予定である。
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