ジョブ・ローテーション(配置転換)は、人的資源管理の一形態で、人材育成計画に基づいて行われる戦略的人事異動である。ジョブ・ローテーションは、より高いパフォーマンスを達成するよう促し、継続的な成長を可能にする。一方で、ジョブ・ローテーションを経験する看護職は病棟環境の違いなどにより、比較的長い期間に渡り仕事や人間関係を調整するジョブ・ローテーションストレスを経験する場合がある。 そこで本研究は、日本語版ジョブ・ローテーション尺度を開発し、病院に勤務する看護職のジョブ・ローテーションの関連要因を明らかにすることを目的とする。これにより、看護職のキャリア開発や能力開発を促す実践の一助になると考える。
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