研究課題/領域番号 |
23K16407
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 滋慶医療科学大学 |
研究代表者 |
萩原 邦子 滋慶医療科学大学, 医療管理学研究科, 准教授 (50967875)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | レシピエント移植コーディネーター / タスク・シフト/シェア / 移植コーディネーター / 移植システム |
研究開始時の研究の概要 |
日本の移植医療提供体制は諸外国に比べ、医師やレシピエント移植コーディネーター(以下、移植コーディネーター)の数は十分とは言えない。限られた人的資源の中で安全な移植医療の提供につなげるために、移植コーディネーターの看護の裁量性を最大限に活用し専門性を発揮した活動が重要と考える。しかし、現状では移植コーディネーターの業務の範囲は不明瞭である。本研究では移植コーディネーターの働き方を調査し、医師、多職種とのタスク・シフト/シェアが可能な業務の範囲を検討し、効果的な働き方と適正な労務環境を探求する。諸外国と比較考察し、日本の医療提供体制の枠組みにおける持続可能で安全な移植医療システムを探求する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、タスク・シフト/シェアが可能なレシピエント移植コーディネーターの業務の範囲を検討し、先導的な諸外国と比較考察することで、効果的な移植コーディネーターのあり方を検討するものである。研究計画としては、まず質問紙項目を抽出するための文献レビューを行い、その後日本国内と海外に質問紙調査を行う。2023年度はレシピエント移植コーディネーターの実践する業務について文献レビューを行った。医中誌WEBを用いて2010年から2023年7月現在までに報告された文献の中で「レシピエント移植コーディネーター」「役割」「業務」のキーワード検索を行い、会議録を除く72件を抽出した。そのうち本文が入手可能でレシピエント移植コーディネーターの業務の記載があり、同一筆者で内容の重複した文献を除いた28件を分析対象とした。28件の文献内訳は、原著論文は9件で総説1件、解説は18件であった。レシピエント移植コーディネーターの業務内容の記述を収集し、類似した内容ごとにカテゴリー分類した結果、「意思決定支援」、「連携・調整」「レシピエント移植コーディネーターとしてのケア業務」「移植に向けた準備・サポート」、「データ管理」、「脳死(献腎)移植手術実施時の調整・サポート」「レシピエント移植コーディネーターとしての社会的活動」の7つのカテゴリーに分類された。今後、この結果をもとに、質問紙調査の項目を作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は文献レビューを実施した。文献レビューの結果を基に質問紙を作成予定であるが、質問紙項目はまだ完成していないため、今年度に完成させる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度は文献レビューを実施した。質問紙はこれから作成する予定で、対象者がRTC、医師、看護師としており、それぞれ異なる質問紙作成が必要となるため、実際の調査までに少し時間がかかる可能性がある。 また、海外のRTCに対する研究も次年度に実施予定だが、今秋に協力者との面談を予定しており、そこから質問紙の洗練、対象者の選定等を行っていく予定である。
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