研究課題/領域番号 |
23K16420
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
大城 真理子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30776860)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳がん / 受診遅延 / ハイリスク者 / スクリーニング指標 / 実装科学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、臨床家と研究機関がパートナーシップを組み、エビデンスに裏打ちされた実装戦略により、乳がんの受診遅延ハイリスク者を早期かつ簡便に特定できるスクリーニング指標を作成することである。先行研究の成果の活用と専門家会議によりパイロット版指標の作成し、本調査と再調査を行い、指標の信頼性・妥当性を検証する。最終的には、作成した指標をどのように使用すると、より効果的に受診遅延者を減らすことが出来るのかを専門家会議を開催し、乳がん検診を実施する乳腺外科クリニックや健診センター等での活用に向けた運用方法と指標活用のマニュアル作成について検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、臨床家と研究機関がパートナーシップを組み、エビデンスに裏打ちされた実装戦略により、乳がんの受診遅延ハイリスク者を早期かつ簡便に特定できるスクリーニング指標を作成することである。 令和5年度は、文献検討および先行研究の知見を活用し、米国で開発された乳がんの受診遅延に関連する要因をモデル化したJudgment to Delayモデル(Facione, 2002)を基盤に、日本の社会文化的特徴を加味し(大城,2016)、パイロット版の乳がん受診遅延ハイリスク者スクリーニング指標の試案を作成した。なお、指標作成に際して、Judgment to Delay Scaleの開発者であるDr. Facioneより尺度の日本語版の開発・活用について、論文に付記することで使用可能である旨、使用許諾を得ている。そして、乳がん患者会の協力を得て、乳がん患者20名にプレ調査を実施し、試案の表面妥当性を検討した。また、がん看護を専門とする研究者1名、統計学の専門家1名とスクリーニング指標案および、本調査で使用する質問紙調査票についてディスカッションを重ね、調査票を作成した。そして、研究者の所属する施設での研究倫理審査委員会の承認を得たのち、2024年1月から沖縄県の乳腺外科外来において、乳がん患者を対象とした本調査を開始した。令和5年度末時点で、約200名の乳がん患者からデータを収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度の当初の計画では、先行研究の成果を活用してパイロット版指標の作成を行うところまでを想定していた。しかし、研究が順調に進行したため、予算の前倒し申請を行い、令和6年度の計画の一部である本調査の実施に着手した。既に、200名程の乳がん患者から調査票を回収している。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、引き続き、本調査を遂行し、乳がん患者400名から回答を得る。そして、結果の分析を行い、乳がんの受診遅延ハイリスク者を特定するスクリーニング指標の信頼性・妥当性を検証する。 令和7年度は、専門家会議を開催し、スクリーニング指標の臨床的活用について検討し、指標の試運用を行う。
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