研究課題/領域番号 |
23K16428
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖泉大学 |
研究代表者 |
中島 真由美 聖泉大学, 看護学部, 教授 (20724446)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 進行がん患者 / 外来 / 働く世代 / がん患者 / 人生の最終段階 / 療養支援 |
研究開始時の研究の概要 |
進行がんには共通した臨床像があるため死の接近がわかりやすく、最期の過ごし方について話し合いや準備が行いやすい一方で、患者・家族はまだ動け、意思疎通のとれる状況では最期の療養環境の調整の必要性を感じにくく、意思決定を先延ばしにしやすい。特に、働く世代のがん患者は、仕事や家事、介護役割など家庭内外において様々な役割を持ち、自身の療養と比較して優先する事柄が多い。自立しているため医療職者を頼りづらく、人生の最終段階を過ごす療養環境の整備は遅れやすい状況がある。そのため、本研究では外来通院する働く世代の進行がん患者の、人生の最終段階を過ごす療養場所を外来で早期に整えるための支援プログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
本研究では外来通院する働く世代の進行がん患者の、人生の最終段階を過ごす療養場所を外来で早期に整えるための支援プログラムを開発することを目的とし、①外来における働く世代の進行がん患者への支援の現状と課題の明確化、②外来における支援プログラム(案)の作成、③プログラムの実施と評価に取り組む。 2023年度は、現状と課題を明らかにするため、先行文献の検討と、外来における現状を調査を実施するために、研究倫理審査を申請した。 先行文献の検討では、外来におけるがん患者の人生の最終段階を過ごす療養場所の意思決定支援の研究の現状と課題を先行文献から明らかにするため国内の文献より、がん患者の人生の最終段階を過ごす療養場所の意思決定支援に関して明らかにしている文献を選定し、記載されている療養場所の意思決定支援の現状と課題についての検討した。近年アドバンス・ケア・プランニングをテーマとした研究は増加しているが、外来における系統的な研究報告はまだまだ少ない状況があった。文献検討の結果は2024年に学会報告を行う予定である。今後は海外文献も対象に、文献検討を継続して行っていく。 外来における調査として、外来における支援の現状と課題を明らかにするため、看護職を対象としたインタビューと働く世代の進行がん患者遺族を対象としたインタビューを行う予定である。そのために研究実施にかかる研究倫理審査を申請し、審査の結果、承認を得られた。今後研究対象者のリクルートと調査を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、外来における調査まで進める予定であったが、研究倫理審査の申請と承認を得るまでにとどまった。当初は調査までを2023年度に行う予定であったため、研究計画としては遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、外来における働く世代のがん患者の人生の最終段階を過ごす療養場所の意思決定支援と、療養環境の整備の現状と課題について明らかにするため、A県内の外来において調査を行う予定である。外来においてリーダー看護師と、がん関連認定看護師、がん看護専門看護師を対象とした調査依頼と、遺族会を通したがん患者の遺族への調査依頼をおこない、研究対象者のリクルートとインタビューの実施と分析を進める。 また、これらの調査結果をもとに外来の取り組み状況を広く調査するため、質問紙調査の作成し、研究対象をA県以外へ広げ質問紙調査の実施を行う予定である。
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