研究課題/領域番号 |
23K16430
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
向畑 毅 兵庫医科大学, 看護学部, 講師 (90784447)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ワーク・エンゲイジメント / 看護師 / 精神科 / 精神科看護 / 情動知能 / メンタルヘルス |
研究開始時の研究の概要 |
精神科看護師はストレスフルな環境でケアの質の低下が懸念されている。ワーク・エンゲイジメント(仕事へのポジティブな心理状態)の高い精神科看護師ほど健康で長く仕事を続け、質の高いケアを実施できることが報告されている。そこで精神科看護師のワーク・エンゲイジメント向上に必要な方略を明らかにしたい。私たちの研究結果は、精神科看護師の情動知能(感情の理解、調整能力)がワークエンゲージメント向上につながるという機序を示唆した。本研究は、この結果を土台とし、ワーク・エンゲイジメント向上に有効な感情調整方略の特定を目的とする。それが明らかになれば、介入プログラムの核となるコンテンツへつながる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は「精神科看護師のワーク・エンゲイジメント(WE)向上に有効な感情調整方略の特定」である。方法としては2021年度獲得の科研の若手研究の調査研究の結果を土台としている。特に患者看護師関係(患者から看護師へのポジティブな反応)とWEの正の関連に注目している。これは私たちのレビュー論文が示す「精神科看護師のWE向上には患者要因が重要である」という結論を応用している。また私たちがこれまで研究してきた感情調整方略および情動知能の視点からいくつかの方略が浮かび上がってきている。ここからWE向上に有効と思われる感情調整方略の仮説を構築し検証することが本研究の全体像となる。そしてこれは将来のWE向上プログラムにつながっていく。しかし、一つ前の研究成果である「患者看護師関係(患者から看護師へのポジティブな反応)とWEの正の関連」を論文として出版し、エビデンスとして認めてもらうことが時期的には優先されるため、論文化にエフォートをかけている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19の影響で後ろ倒しになっている研究の成果を土台としているため1~2年遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
全体としては、精神科看護師のWE向上に有効な感情調整方略の仮説を生成し、それが本当にWE向上に有効なのかを検討していく必要がある。測定するための尺度を開発(あるいは既存尺度を翻訳)する必要があると考えており、その計画書を作成中である。具体的には、患者看護師関係から働き甲斐を生み出すために物理的にどのような行動をとり、心理的にどのような考え方を持つべきかを検討する。次にそれを実行している人は本当にWEが高いのかを検証する。
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