研究課題/領域番号 |
23K16431
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
森下 純子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 基礎看護学 准教授 (60636562)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 難治性がん / 患者家族 / 介護者 / 治療・療養過程 / 看護支援 / 家族支援 / 看護 / 治療過程 / 看護支援プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
膵がんや肺小細胞がん、胆道がんなどの難治性がんは、診断の遅れや治療手段の少なさなどによって、極めて難治な経過を辿るとともに、5年生相対存率も10~40%と他のがん種よりも著しく低い。難治性がん患者を抱える家族もまた、多大な心理的負担によって心理的不適応や抑うつに陥る可能性があり、適切かつ専門的な支援が不可欠である。 そこで、本研究では①文献レビュー、②難治性がん患者の家族、難治性がん患者・家族に携わる看護師を対象としたインタビュー調査に基づき、③難治性がん患者の厳しい治療・療養過程を支える家族に対する看護支援プログラムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
肝胆膵がん、肺小細胞がん、悪性中皮腫などをはじめとする難治性がんは、早期発見が難しく、治療選択肢の少なさや再発率の高さなどによって、極めて難治な経過を辿る。したがって、他のがん種と比較すると、5年相対生存率が著しく低い。これらの患者の家族は、厳しい告知を受けて、家族を喪うかもしれない恐怖や不確実な将来はもとより、介護者としての役割が加わることによる家族役割や生活スタイルの変化、治療費や生活費などの経済的問題も抱えていると考えられる。患者の治療や療養を懸命に支える一方、多大な心理的負担を抱えており、心理的不適応や抑うつに陥ることも少なくない。 本研究は、難治性がんの治療・療養過程を支える家族の体験を明らかにすること、難治性がん患者と家族に携わる看護師の支援の実際を明らかにすることにより基礎資料を得て、これらの家族に対する看護支援プログラムの開発を目指している。 本年度は、関連する領域の文献検討、学会や研修会への参加により、進行性あるいは難治性がん患者家族における研究の動向を把握した。また、進行がん患者を抱える家族に対するMindfulness Based Interventionについてスコーピングレビューを行い、論文を執筆した。現在、投稿の準備を進めている。 令和6年度は、これらの知見を踏まえて、インタビュー調査に向けて研究計画書を作成し、実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、関連する領域の文献検討、学会や研修会への参加により、がん患者家族における研究動向を把握した。また、進行がん患者の家族に対するMindfulness Based Interventionについてスコーピングレビューを行い、論文を執筆した。現在、投稿の準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
難治性がん患者の治療・療養生活を支える家族の体験を明らかにすること、難治性がん患者と家族に携わる看護師の看護支援の実際を明らかにすることを目的として、半構造化インタビュー調査を行う予定である。現在、研究計画書を作成しており、所属施設の倫理審査委員会の承認を得た後に調査を実施できるよう準備を進めている。
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