研究課題
若手研究
進行がんにおいてがん薬物療法の奏功を認めない場合、治療は薬剤を変更して継続される。しかし、死の間際まで身体的負担の大きな治療を行うことで、人生最期のQuality Of Lifeを損ねることが懸念されており、治療の継続か終了かという意思決定は重大である。本研究は、進行がん患者および医療従事者の視点から治療の継続または終了に関する意思決定ニーズを評価することを目的とし、実装可能な意思決定支援のあり方を検討するものである。治療の状況が分かり、患者の生活を支援し、がん相談業務を担う看護師が、患者と共にこの課題に取り組むことで、単なる治療選択ではなく、人生や価値観を包含した意思決定支援が可能になる。