研究課題/領域番号 |
23K16440
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
森 加苗愛 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (20783286)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 糖尿病 / 成人期男性 / セクシュアリティ / 看護ケア / 教育プログラム / 看護ケアの質評価基準 / Diadetes / Men / Sexuality / educational program / nursing |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病は男性のセクシュアリティに様々な影響を及ぼすが、現在その看護ケアは十分とはいえない。患者は勃起障害等の症状に1人で悩み、偽造医薬品の内服から健康被害に至る症例が報告されている(吉田ら 2008)。研究者はこれらの課題に対し『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準』を開発し(森 2021)、『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準の検証』(平成30年度科学研究費助成事業)により成果を見出した。今後の課題として、看護ケアを実践できる看護師の育成が示唆され、本研究では糖尿病をもつ男性のセクシュアリティの看護ケアに対する教育プログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
糖尿病は、その病態や療養生活から男性のセクシュアリティに様々な影響を及ぼす。しかし医療システムや人材育成の課題(松岡,2006)、性に関する日本の文化的背景等から男性のセクシュアリティの問題は表面化し難く、医療現場におけるその看護ケアは十分とは言えず、看護ケアに関する研究はほとんどみられていない。患者は勃起障害(Erectile Dysfunction;以下ED)等の症状に対して1人で悩み、偽造医薬品の内服から健康被害に至る症例が報告されている(吉田ら 2008,Kao SL,et al 2009)。研究者はこれらの課題に対し『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準』を開発し(森 2021)、『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準の検証』(平成30年度科学研究費助成事業 18K17500)に取り組み、その成果を見出した。一方今後の課題として、看護ケアを実践できる看護師の育成が示唆された。 本研究の目的は、糖尿病をもつ男性のセクシュアリティの看護ケアに対する看護師の教育プログラムを開発することである。 令和5年度の計画は研究の第1段階である『糖尿病をもつ男性のセクシュアリティの看護ケア教育プログラムの試作』であった。研究者が開発した『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準』65項目から教育プログラムに必要な要素を明確にし、運用者・受講対象者、目標設定、教授項目、内容の詳細、教授方法、教材、留意点として教育プログラムの枠組みを定めた。試作した教育プログラム案について糖尿病看護に精通した看護師および『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準の検証』で評価基準を試用した看護師と検討を重ね、妥当性の確保に努めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度の計画は研究の第1段階である『糖尿病をもつ男性のセクシュアリティの看護ケア教育プログラムの試作』であり、概ね計画通り取り組むことができた。教育プログラムにおける必要な要素を『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準』の65項目および『糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準の検証』で得られたデータから教育プログラムの枠組みに落とし込みプログラム案の概要を定めた。 現在、今後行うプログラム案の運用までに細部まで更に検討を重ねている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は研究者により30名の糖尿病看護認定看護師を対象に教育プログラムを運用し、評価を行う予定である。令和6年8月~9月頃までに研究倫理・安全委員会に申請し、承認が得られた後にプログラム案の運用を開始する。 教育プログラム案の運用により、①研修会中の質疑、②研修会後のディスカッション(研修会における不明点、自分が運用する場合の困難な点、改善点等)、③研修会終了後アンケートの3つのデータからプログラム案の評価を行う。評価により教育プログラム案を洗練させる。
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