研究課題/領域番号 |
23K16445
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
木村 理加 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10907679)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非同期イーラーニング / ゲーミフィケーション / シミュレーション / シナリオベースドラーニング / 人工呼吸器離脱 / 臨床看護師 / TEL / e-learning / 人工呼吸器離脱アセスメント |
研究開始時の研究の概要 |
集中治療領域で用いられる人工呼吸器は、治療上必要以上の期間の装着により患者の苦痛や合併症をもたらすリスクがあるため、適切なタイミングでの離脱が重要である。ただし、そのタイミングの判断は容易ではなく、臨床看護師への教育が必要である。申請者は先行研究で、有用性が検証されている人工呼吸器離脱アセスメントツールに基づいたスライド形式のe-learning教材を開発し、臨床看護師のアセスメント能力への効果を明らかにした。そこで本研究は、Technology Enhanced Learning(TEL) に基づく人工呼吸器離脱アセスメントe-learning教材の学習効果を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
Technology Enhanced Learning(TEL) に基づく人工呼吸器離脱アセスメントe-learning教材開発に向けて、2023年度はJ-BWAP e-learning教材の修正版の作成を行った。学習者の動機づけおよびモチベーションの維持を目的とした方策として、ゲーミフィケーションおよびシミュレーション、シナリオベースドラーニングを用いるため、それぞれの専門家と協働しながらe-learning教材を開発中である。 シミュレーションでは『失敗できない臨床現場で失敗を体験しながら学ぶことができる』ことで、臨床では学べない独自の学習体験を可能にし、行動変容及び学習の動機づけへの効果を高める効果が期待される。また、個々の学習教材である非同期型e-learningの中でシミュレーションを気軽に体験できるというシステムも革新的な方法である。新規性のあるe-learning教材を用いた学習によるアウトカムを明らかにすることも目的の一つとして教材開発を行っている。さらにシナリオベースドラーニングにより、臨床とリンクした学習とすることで、e-learning学習からの学びを臨床で応用しながら行動変容を起こすことができるような工夫を行っている。ゲーミフィケーションを用いることで、学習者が楽しく学習を継続するための支援となり、自発的な学習への足場懸となる。それにより、学習動機の内在化のためのサポートを目指している。 e-learning教材開発に用いる理論的枠組みおよび要素として「フロー理論」「個別最適化学習」「セルフエフィカシー」「自己調整学習」「自己決定理論」を組み込んでいく。 このように複合的に動機づけおよびモチベーションの維持を意図した工夫を取り込みながら、新規性のあるe-learning教材開発に取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ゲーミフィケーション専門家、シリアスゲーム開発専門家、学習教材開発専門家、看護シミュレーション学習の専門家等と共同しながら教材開発を行っている。当初の計画より共同研究者を増やしてより精度の高い学習教材を開発しているため、進捗状況に遅れは生じているが、概ね計画通りに進行できている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は引き続きe-learning教材の完成に向けて開発を継続する。その後、計画書で2024年度に実施予定としていた学習効果を測定する評価指標の開発と信頼性・妥当性の検証: 学習効果を測定するため、知識、動機づけ、行動変容に関する評価指標を開発する。
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