研究課題/領域番号 |
23K16447
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 岐阜聖徳学園大学 |
研究代表者 |
竹内 陽子 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 准教授 (80884478)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 自己効力感 / 看護師 / 専門職 / 尺度 / プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
看護師の自己効力感の高さは、不安やうつ病と負の相関が認められており、有事の際には離職に繋がるという課題がある。しかし、その自己効力感を向上させるプログラムはなく、看護師の専門職としての自己効力感を的確に測定できる指標もない。本研究の目的は、自己効力感理論(Bandura,1971)を基盤とした看護師の専門職としての自己効力感向上プログラムの開発とその検証である。本研究は、看護師の自己効力感の向上に寄与し、ケアを受ける患者へ広汎的な貢献が期待される。
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研究実績の概要 |
研究テーマ「日本語版・看護師の自己効力感尺度(Nursing Profession Self-Efficacy Scale:NPSS)作成における信頼性と妥当性の検証」の論文が、公益社団法人 日本看護科学学会誌にて採択(2024年3月19日)され、掲載が2024年6月以降の予定となった。 研究概要:日本では自己効力感の指標として、一般的な自己効力感尺度(成田ら,1995; 坂野,東條,1986) 等が主に用いられているが、専門的な看護の内容が項目に含まれておらず、看護師の専門職としての自己効力感について的確に測定できていないという課題がみられた。そのため、原版をR. Caruso, et al. (2016) によるNursing Profession Self-Efficacy Scale: NPSS尺度として、原著者に尺度許諾を得て、日本語版の看護師の専門的な自己効力感を測定する尺度を作成した。翻訳尺度作成はInternational Society for Pharmacoeconomics and Outcomes Researchタスクフォース翻訳尺度ガイドラインに準拠した。予備調査を経て、本調査は郵送法により行なった。1710部を配布した結果、回収948部、有効回答939部であった。検証では内的整合性Cronbach’s α = .925,モデル適合度はCFI = .865,RMSEA = .069であった。結論、本尺度は信頼性と妥当性があると示唆された。 意義:本尺度作成により、日本の看護師における専門的な自己効力感を的確に測定できることが可能となった。尺度使用による国内および国際比較を通じて、今後更なる日本の看護師の自己効力感向上へと繁栄する可能性に繋がった。また、看護の専門性を高めることは、ケアを受ける患者の有益に反映する可能性に寄与する成果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目に計画していた「日本語版・看護師の自己効力感尺度(Nursing Profession Self-Efficacy Scale:NPSS)作成における信頼性と妥当性の検証」を作成し、日本看護科学学会誌に投稿のうえ「採択」された。また、新たに倫理審査を通して、データから、看護師の自己効力感の特徴と影響要因を分析している。2024年度の公益社団法人日本看護科学学会に発表予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2年目の予定を遂行する。 以下の研究について倫理審査を得てから行なう。 【目的】看護師の臨床での自己効力感向上に繋がる場面を具体的に明らかにする。 【方法】対象を看護師として、無記名自記式調査票により「臨床での自己効力感向上に繋がる場面」を調査する。調査する項目は、1年目に作成した「日本語版・看護師の自己効力感尺度(Nursing Profession Self-Efficacy Scale:NPSS)の尺度項目に準じる。
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