研究課題/領域番号 |
23K16448
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
森 一直 愛知医科大学, 大学病院, 看護師 (10971301)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 診療看護師(NP) / ナース・プラクティショナー / 特定行為研修 / 協働実践 / ケアモデル |
研究開始時の研究の概要 |
日本は高齢化や医療の高度化が進む中、国民の健康問題に貢献するために看護師の役割拡大の議論が始まった。2008年よりナース・プラクティショナーの役割を担う診療看護師(NP) の養成が開始された。2015年10月1日に特定行為に係る看護師の研修制度が施行され、手順書に基づいて特定行為実践が行えるようになった。しかし、現在の日本の医療体制の中で、診療看護師(NP)と特定行 為研修修了者の協働実践は明らかになっていない。そこで本研究は、診療看護師(NP)と特定行為研修修了者との協働実践ケアモデルの構 築することである。
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研究実績の概要 |
診療看護師(NP)と特定行為研修修了者の協働実践ケアモデルの構築に関する研究のはじめとして、文献検討を開始した。文献検討の内容は、日本における診療看護師(NP)制度や看護師特定行為研修制度、海外におけるNurse Practitionerに関する内容をまとめ、今後の日本版NPの役割や発展に関する視点で考察を行った。 日本版NPの制度や有効性を理解している医療者は少ない。我々が活動するクリティカルケアの場面では、重症患者に対して多くの意思決定と医療介入を行うため、その役割を担うことができる人材は多いほどよい。しかし,意思決定と医療介入の主役となるICU専門医は不足しているだけではなく、ICUに常駐する非専門医も不足している。このような医師の不在はクリティカルケアの不安全と質低下につながる。そこで、ICU医の不足を補う手段の1つとして日本版NPの活用が挙げられる。日本ではまだNPの公的な医療参加は進んでいないが、米国では50年以上の実績がありICUを含めた多くの場面でNPが医師に近い役割を担っている。看護師特定行為研修制度に加え、NPの歴史、制度、実績を諸外国と日本との間で比較することにより、日本における日本版NPの可能性を解説を行った。 この内容は、総説として学会誌に投稿し、現在査読中である。この文献検討をする際、日本NP学会や日本集中治療医学会の学会参加で得た知識や新しい視点を追加し記述を行った。今後は、この文献検討でまとめた内容をもとに、診療看護師(NP)と特定行為研修修了者の実践内容を明らかにし、それぞれが同じフィールドで協働できる実践モデルを形成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究を開始する際に行う文献検討で時間を要した。今後は、この結果をもとに第一弾の診療看護師(NP)と特定行為研修修了者の実践を明らかにするための研究倫理審査を行うように計画している。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究に関する文献検討が終了した。査読待ちであるが、学会誌への投稿も終了したため、今後は診療看護師(NP)と特定行為研修修了者の実践内容を明らかにしていく研究に取り掛かる。まずは、早急に研究倫理審査の準備を行い、研究開始する予定である。
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