研究課題/領域番号 |
23K16453
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
戸部 浩美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (60823143)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | マインドフルネス / ADHD / 発達障害 / 子ども / 親 / マインドフルペアレンティング |
研究開始時の研究の概要 |
Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder:ADHD(注意欠如・多動症)の発達障害を持つ子どもは、注意欠如や衝動性などの中核症状のためにセルフコントロールが困難で周囲から受容されにくく、いじめを受けて不登校になったり、叱られ続けて自尊心が低下したり、キレやすくなったりする等の二次障害を起こす場合が多く、その親も非常に大きなストレスを抱え、QOLが低下する。海外でマインドフルネスをADHDの子どもとその親に並行して教えるプログラムが開発され、子どもの問題行動改善や親の育児ストレス低減が報告されているが、本邦では未だ導入されていない。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、発達障害(ADHD/ASD)をもつ子どもとその親を対象にした、マインドフルネスプログラムを開発し、それを同対象の子どもと親に提供し、その効果を検証することである。2023年度に実施した実績の概要は以下のとおりである。①本プログラムの開発者スーザン・ボーゲルズ氏の許可を得て、本プログラムのファシリテータ向け資料、親向け資料、子ども向け資料を和訳し、発達障害の専門家、発達障害をもつ子どもの支援者、発達障害の子どもをもつ親、およびマインドフルネス専門家に内容の確認を依頼し、分かりにくいところや実施する上で対象者の特性や日本人の特性にそぐわないことなどを指摘いただき、修正を行った。②ボーゲルズ氏、ならびにジョージ・ランゲンバーグ氏を日本に招聘し、ファシリテーター養成の条件となっている、5日間のマインドフルネス・リトリート(通常の生活から離れて瞑想を行うこと)を企画・運営した。精神科医、心理士、発達障害児支援者、子育て支援者、研究者などが参加し、今後の研究についても意見をもらい、示唆を得た。リトリート参加者の経験を明らかにすることを目的にインタビューを実施しており、質的記述的分析を行い、論文を執筆中である。③発達障害をもつ子どもや親の支援に従事する人々への啓もう活動を積極的に行い、次年度予定しているリクルートの準備を行った。④研究計画の詳細を検討し、研究代表者が所属する倫理委員会に申請を行った。現在、承認待ちである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナの状況が改善し、ボーゲルズ氏を日本に招聘することができた。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は予定通り、倫理承認後、リクルートを行うのと並行してパイロットスタディを実施し、それを基に内容等を調整し、本プログラムによる前後比較研究を実施する予定である。また、ファシリテーター養成も行う予定である。
|