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家族不在の中で患者の意思をくみ取る看護師のコロナ禍での実践知に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K16455
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

影山 葉子  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (50566065)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード家族看護 / 意思の推定 / 意思決定支援 / 実践知 / 質的記述的研究 / 看護の実践知 / 臨床判断 / COVID-19 / 面会制限
研究開始時の研究の概要

COVID-19感染拡大防止対策として行われた病院や施設の「面会制限」は、患者とその家族、医療従事者に大きな影響を与えた。患者の意思の推定や代理意思決定の支援において、医療従事者はこれまで家族を頼りにしてきた。本研究では、COVID-19による面会制限のため家族不在の状況で、患者の意思をくみ取る看護師の実践知をChristine A. Tannerの「臨床判断モデル」の枠組みを参考にしながら明らかにする。本研究はコロナ禍に限らず、家族形態の変化や家族の関係性が変容している現代社会において、ポストコロナ社会を見据えた患者・家族への意思決定支援方法の構築に寄与できると考える。

研究実績の概要

COVID-19感染拡大防止対策として行われた病院や施設での「面会制限」は、患者とその家族、そして医療や介護の従事者に大きな影響を与えた。特に意識障害や認知機能障害等によりコミュニケーションが困難な患者の場合、患者の意思の推定や代理意思決定に家族は重要な役割を果たすため、面会制限によって家族に会えないことは、看護師にとっても大きな問題となっていた。本研究の目的は、コロナ禍の面会制限による家族不在の状況の中で、看護師がどのようにして患者の意思をくみ取っていたのかを明らかにすることである。
1年目の今年度は、コロナ禍の面会制限が患者の意思決定にもたらす影響について先行文献のレビューを行った。また、COVID-19感染拡大以前よりみられていた世帯人員の減少や婚姻や血縁、性別等にとらわれない多様な家族といった家族のかたちの変化が、患者の意思の推定や代理意思決定に及ぼす影響も考慮し、看護師の家族のとらえ方についても先行研究や学会参加等によって情報収集を行った。
コロナ禍の面会制限がもたらした影響としては主にマイナス面の影響が報告されているが、本研究では、今までにない経験をしたことで既存のフレームを調整しながら培われた看護師のコロナ禍の実践に着目しながら、次年度以降のインタビューにてデータ収集を行っていく。性と家族の多様性をふまえ、看護師がどのような人のことを家族ととらえているのかにも配慮しながらインタビューを行い、ポストコロナ社会を見据えた研究成果につなげていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

1年目に倫理審査を終えている計画であったが、先行研究のレビューやインタビュー内容に関する情報収集に時間を要し、まだ審査の申請準備ができていない。早急に必要書類を整えて申請を行っていく。倫理審査で承認が得られた後に研究協力者のリクルーティングを行い、2年目終了時にはデータ収集を半分程度は進めておくようにする。

今後の研究の推進方策

研究協力者のリクルーティングがスムーズに進むように研究協力施設等の情報収集をしておく。またインタビュー内容についても、臨床の看護師や認定看護師、専門看護師、家族看護学や質的研究の専門家等からアドバイスをいただく。これまで行ってきた先行研究のレビューや関連する研究について学会発表や論文執筆も計画しているが、まずは本研究課題のデータ収集に早く取りかかれるように倫理申請を優先する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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